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私はいじわる 小悪魔が住みついた

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1-⑹

 「鹿島さんから、誘われた? お誕生日のお誘いだって」と、かすみちゃんがみんなに聞いてきた。

 香菜ちゃん、すずみちゃんと私が集まっている時の話だ。

「あの子、自分のお誕生日会するんで、来てくれる人誘ってるんだよ。幼稚園の時からしてたんだって。最初のうちは、みんな仲良くしてたんだけど、最近は、うっとおしいから敬遠してんだよね。お嬢様ぶってるから・・。それにね、呼ばれていくと、大変らしいよ、プレゼント持っていくの 変な物持って行けないって・・隣のクラスの子が言っていたわ」と、続けていた。

「そうなんよ 女の子からは、だいたいは嫌われてるんよ 何人かの男の子は相手してるみたいだけど・・」と、すずみちゃんも付け加えていた。

「そうなのー 勉強できるし、人気あるんかと思ってたわ」と、香菜ちゃんは言っていたが、私はなんだか、あの子を見ているとイライラしていたのだ。不必要に昂君と仲よく話しているのを見ていたから・・。

「真珠ちゃん 今度の日曜日、私のお誕生日会するんやけど、来てくんないかなぁー」と、ついに私に言ってきたかと、思った。

「うー そんなの お母さんに聞いてみないとわかんない それに、今度の日曜日はお出掛けする予定だから・・ ウチなんかじゃぁ無くても、蘭ちやん 人気あるんだから、他にもいっぱいいるでしょ」と、咄嗟にイヤミが出てしまった。冗談じゃぁない、最後のほうに誘わないでよと思っていたのだ。

 帰り道、後ろから来ている昂君を待って、話し掛けた。

「昂君 蘭ちゃんから、お誕生日会 誘われた?」

「ああ だなぁー」

「行くの?」

「何で、お前に そんなこと言わなきゃあなんないんだよ 勝手だろー」

「だってさー いつも 仲良く話ししてるから・・」

「お前 何を見てんだよー いつも、泣いているから、ちゃんと、見れないんだろー パンダパンツ」

「なによー その言いかた! それに・・ いつも、パンダじゃあないからね! お前って 呼び方、やめてくんない!」私は、カーっとなって、顔が紅くなっていたと思う。

「・・・ 真珠 様・・」と、言い捨てて、行ってしまった。

 (うー くやしいー 何とか言い返せないの― 小悪魔)と・・

 『ダメだね 本当に憎んでいないものー』と、冷たい返事だった。

「バカ 昂」と、後ろ姿に言うのが精一杯だった。




 
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