新ヘタリア学園
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第千六百五十二話 仕込んでいた
第千六百五十二話 仕込んでいた
大阪が連合国の五ヶ国と優勝を期待していた時でした、日本は甲子園球場において妹さんに囁いていました。
「見えますね」
「はい、はっきりと」
妹さんは深刻なお顔で答えました。
「国歌は特定のチームに肩入れ出来ませんが」
「見ることは出来ますので」
「見えますね」
「魔物とケンタッキーのおじさんが」
「引き分けにして」
あの痛恨の引き分けも彼等の呪いでした。
「そしてまたです」
「仕込んでいますね」
「思えばシリーズの時といい」
「三十三対四もそうでしたし」
「巨人やヤクルトの逆転優勝もそうで」
「抗議の横での日本一の胴上げも」
この時もでした。
「全てはこの方々の呪いで」
「今回もですね」
「今から仕込んでいます」
「そして阪神を絶望に落とそうとしています」
その呪いを仕込んでいるのでした、それが日本達には見えていました。
第千六百五十二話 完
2021・12・15
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