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オズのラゲドー氏

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第八幕その十一

「するね」
「運動する生きものということだね」
「お腹は出ているけれどね」 
 そのお腹を笑って摩ってお話します。
「けれどね」
「元々動く生きもので」
「それでだよ」
「身体のだね」
「よく動かしているんだ」
 そうだというのです。
「いつもね」
「そういうことだね」
「それと」
 カエルマンはさらに言いました。
「今ジャンプと言ったね」
「そう、言ったよ」
「だから陸上競技もしているよ」
 こちらもというのです。
「実はね」
「泳いでカヌーもして」
「そしてだよ」
「ジャンプをするからだね」
「棒高跳びも普通の跳躍もして」
 そしてというのです。
「三段跳びもね」
「しているんだね」
「そうなんだ」
「成程、ではやっぱりあんたはスポーツマンだ」 
 前ノーム王はカエルマンにまたこう言いました。
「そう思うよ」
「自分ではそうは思わないけれどね」
「いつも楽しんでいるね」
「特に水泳はね」
 こちらはというのです。
「二キロは泳いでいるよ」
「毎日だね」
「楽しくて楽しくてね」
「旅に出ていないとですね」
 クッキーも言ってきました。
「いつもそうされていますね」
「そうだね」
「水泳が大好きなのね」
「お水もでね」
「やっぱりだ」 
 前ノーム王はあらためて言いました。
「カエルマンさんはスポーツマンだ」
「そうなるかな」
「毎日スポーツを楽しんでいるなら」
 それならというのです。
「もうだよ」
「スポーツマンなんだね」
「まさにね」
「自分では思わないけれど」
 それでもというのです。
「皆がそう思うなら」
「そうなるんじゃないか」
「確かに。しかしだからといって」
 スポーツマンといってもというのです。
「特別でないし」
「スポーツを楽しんでいるからスポーツマンだね」
「そしてスポーツマンシップを守れば」
 それでというのです。
「スポーツマンだから」
「それでだね」
「うん、特別でなくて」
「誰でもで」
「そういうことでね」
 こうしたお話をしながらでした。
 一行は虹の橋を次から次から渡っていきます、そしてです。
 全ての橋を渡り終えてです、トロットは言いました。
「さて、これでね」
「橋は全部渡ったわね」
 ポリクロームが応えます。
「ここにある虹の橋は」
「そうね、それじゃあ」
「次の場所に向かいましょう」
「そうしましょう」
 こう言ってでした。  
 皆で次の場所に向かいました、多くの虹の橋を渡ってもまだ旅は続くのでした。 
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