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『Necessary』

作者:零那
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『永遠の残酷』


去り逝く貴女、遠い貴女に後悔するしかない生涯。

私を闇の底から連れ出し、光をくれた貴女。
目映くて美しいものを教えてくれた貴女。
声にならない叫びを掬ってくれた貴女。

傷だらけになった貴女を私は支えたかった。
貴女の僅かな生命力を、命を懸けて護りたかった。
貴女が選ぶ道なら共に逝くと決めた。

失ったものは大き過ぎた。
貴女が私の全てだったから。
生きる理由だったから。
それじゃダメだって解ってた。
でも其れしかなかった。

貴女も言ってくれた。
『生きててくれるならそれでいい』
『生きてないと奴等を見返せない』

貴女はもう居ないんだと言い聞かす。
どれだけ遠い過去になろうと此処に在る。
あの頃の日々が鮮明に。

悲しい位いつまでも残酷で美しい現実が。
 
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