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星河の覇皇

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第七十九部第三章 不測の事態その五十二

「エウロパ軍はです」
「目を離せないですね」
「そうです、何処まで強い軍になるかを考えますと」
「安心出来ないですね」
「ですから常に見ていきたいです、情報収集に力を入れ」
 ダブルスパイを育成してというのだ。
「そのうえで、です」
「戦略を練っていきますね」
「そうしていきます」
 こうした話を話してだった、八条は仕事をさらに続けていった。だがその中で彼は夕食を摂ったのだが。
 この夜彼は仕事の一環として親睦の為にマウリアの駐在武官達と会食を摂った、その食事はトルコ料理だったが。
 トルコの宮廷料理を食べつつだ、八条はマウリアの士官達にこんなことを言った。
「貴国とはこれからもです」
「はい、連合としてはですね」
「我々とですね」
「同盟を長い間維持し」
 そしてというのだ。
「これまで以上にです」
「そうですね、我々もです」
「親睦を深めていきたいです」
「我がマウリアにしても」
「そうしたいです」
 マウリアの士官達も応える、八条は礼装で士官達はダークグリーンのマウリア軍の軍服を着ている。
「連合とは長年の友情があります」
「これまで育んできました」
「ならです」
「これからもです」
「全くですね」
 八条はにこやかに笑って応えた。
「そう思い今宵はです」
「この様にですか」
「夕食に招いて下さいましたか」
「そうしてくれたのですか」
「そうです」
 笑顔での返事だった。
「ですから今宵はです」
「この馳走を楽しみ」
「そうしてですね」
「美酒も口にして」
「お互いの親睦を深める」
「そうしていくのですね」
「その様にお願いします」
 まさにと言ってだ、八条はマウリアの士官達に笑顔のままこうも言った。
「デザートもです」
「そちらもですね」
「今宵は」
「そうです、そして」
 さらに言うのだった。
「そのデザートはアイスですが」
「まさかトルコのですか」
「トルコアイスですか」
「あれを出してくれるのですか」
「そうです、それもです」
 八条はそのトルコアイスについてさらに話した。
「地球でもとりわけ腕のいい菓子職人の方が作ってくれた」
「そうしたアイスですか」
「それは楽しみです」
「ではです」
「最後にです」
「頂きます」
「是非、そしてワインもです」
 酒もと言うのだった。
「お楽しみ下さい」
「そちらもトルコのワインですね」
「あの国のワインですね」
「トルコ料理だけあって」
「そうなのですね」
「はい」
 その通りだとだ、八条も答えた。 
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