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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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11-⑻

 水曜日の夜、例のごとく、美鈴と待ち合わせのカフェに向かった。美鈴はトレーニングウェァにパーカーを羽織っていたので、

「どうしたんだ 運動してきたのか」

「ウン ちょっと ジョギングしてきた。運動不足だから」

「そうか 相変わらず 元気だね」

「蒼が 年の割に 疲れすぎてんじゃぁ無い? あのね 電話で話したこと どう?」

「そうだね 美鈴がそれで良いのなら、僕は、賛成だよ」

「ありがとう ただね 考えてみると、座席がソファーでテーブルが小さいのでどうかなって、心配なの」

「そうだなぁー それより 美鈴 ドレスだけでいいんか? お母さんが、白無垢見たいって 絶対綺麗なんだからってさ お金のことは気にするなってさ なんとかするからって」

「うん 私 もったいないと思うし 面倒だからね 今、そんな贅沢言っている場合じゃぁないから」

「美鈴 あのな 式の費用 僕が全部出すから お前は使うな お店の方に使えよ」

「そんな訳にいかないよ はんぶんこにしないと」

「あのな どっちみち ふたりのお金だろう どっちがっていうことじゃぁないよ ここは 全部、僕が出す お母さんも そうしろって 足りなければ、親の務めとして、お祝い金として出すから、美鈴には負担かけるなってさ それは、男側の務めだろうって 美鈴は、お店のこともあるんだ 納得してくれ」

「うーん ありがたいけど お父さんも、貯金あるから せめて、花嫁衣裳ぐらいに使えって言ってくれているし・・」

「それも、含めてだよ お母さんは、自分が見たいんだから、出すって」

「そんなの 悪いわよ 甘えられないわ」

「美鈴 そうさしてくれ 頼む ウチの娘になるんだから・・って、強く言われているんだよ ここは、世話になろうよ そのうち、余裕ができたら、親孝行して返していけばいいじゃぁないか」

「うーん そうかなぁー 甘えてしまって良いのかなぁー」

「そう しようよ それが、いいんだよ」

「蒼がそんなに言ってくれるんだったら 甘えるわ お母さんに頭あがんないね」





 
 
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