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夢幻水滸伝

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第二百二十話 神と天の二人その十

「ここはな」
「そや、是非な」
「技術を担ってもらうな」
「政ではな、戦やと軽装の兵を率いて」
 素早い彼等をというのだ。
「そしてな」
「戦ってもらうな」
「そうしてもらう」 
 こう話した。
「そうした兵も必要やしな」
「率いるモンもな」
「そうしてもらうわ」
「そういうことやな」
「ほなな」
「出陣や」
 その準備を整えると言ってそうして実際にだった。
 羅は魯と共に遼寧省進出の為の十万の兵と守りを固める二十万の兵を用意させた。そうして彼等を率いる将帥達もだ。
 選んだ、そのうえでだった。
 準備が整うとだ、彼はまた魯に話した。
「ほなな」
「もうすぐやな」
「出陣や山海関を越えて」
「遼寧省からやな」
「吉林省、黒竜江省をな」
 この二つの省をというのだ。
「掌握してな」
「それでやな」
「東北を統一して」
 そしてというのだ。
「そこにおる星の者達を仲間にし」
「兵もやな」
「手に入れる、そして内政もな」 
 こちらもというのだ。
「しっかりとな」
「行うな」
「そうする、ただな」
「ただ?どないした」
「いや、この世界黄河流域でも米の栽培出来て」
 作物の話をするのだった。
「そして北京の辺りでもな」
「米を栽培出来るな」
「東北でもな」
「それ大きいな」
「お米はやっぱりちゃうわ」
 羅は唸る様にして言った。
「収穫高がちゃう」
「麦とかと比べるとな」
「何倍もな、それに玄米やとな」
「栄養価も高い」
「何かと魅力的な穀物や」
「そのお米が栽培出来る」
「中国の北でもな、ただ東北ではまだな」
 今の時点ではというのだ。
「お米の栽培はな」
「あまりされてないな」
「麦やコーリャンが多い」
「どっちも悪ないが」
 決してとだ、魯も言った。
「やっぱりな」
「お米がな」
「一番ええ、寒い地域でも栽培出来る品種のお米があれば」
 それならというのだ。
「もうな」
「お米をやな」
「どんどんな」
 まさにというのだ。
「栽培させてな」
「多くの人口を養える様にするな」
「今以上にな、それでな」
「東北を掌握したら」
「農業はそうして」
 米を多く作らせてというのだ。
「勿論野菜や果物もで」
「豚や牛もやな」
「当然な、かなり盛んにな」
「農業政策をしてくな」
「そうする、そして人の往来を自由にして道や橋も整えて」
「商業もやな」
「そっちも盛んにする、工業もそうするつもりやしな」
 東北の豊かな資源を使ってというのだ。 
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