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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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10-⑹

 それから、しばらくして、堤さんから連絡があった

「清音ちゃんから しばらく、自分だけでやってみたいと 他人が、親切にしてくれたのは、初めて感じました。だけど、ごめんなさいと 丁寧に謝っていた 仕方無いよね 彼女なりの決断だろうから さすが、店長の妹だよ」

「そうですか でも 自分で頑張るんなら、仕方ないですよね」

「でもね たまに 田中さんのところには、遊びにいくっていう話だ」

「そうなんだ じゃぁ 私 かちあわないように、しなきゃぁね」

「うーん でもな いつかは、話し合う機会、必要だよね」

 それから、しばらくして、工事の起工式も終えて、基盤工事と同時に倉庫の改造も進行していた。堤さんが会いに来て

「清音ちゃんから、又、連絡あってな やっぱり、お世話になりますって 田中のばあさんが、清音ちゃんの勤め先に訪ねて来たそうだ 客として それでね、かつ丼屋なんだけど、かつ丼頼んだんだけど かつ丼が食べたくなったから、来たんだと言って居たわりには、ろくに食べてなかったそうだ それでね、清音ちゃんは、田中さんと暮らしたいと思ったんだって あんなに、自分のことを心配してくれて、暖かい人となら、独りっきりより、楽しいだろうってさ」

「そうなのー 田中さんがー そこまで、心配してくれて・・」

「堤さんも、木下農園の人も親切なんで、安心して働けるようだし とも言っていた」

「本当に堤さんのお陰です いつも いつも お世話になってしまって・・」

「ただね しばらくは、美鈴さんに会いたくない って 言っていた 距離を置きたいそうだ 田中さんにも、そのことはお願いしたと言う事なんだ」

「そうですか それでも、近くに居るんなら、安心できるし ただ、お母さんとのこと聞きたいけど・・」

「そういうことも、徐々に話してくれるよ 今は、とにかく、平穏な生活を送れるように、見守っていこうよ」

「そうですね 私も、頑張る」 
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