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星河の覇皇

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第七十九部第三章 不測の事態その十四

「そして役職もです」
「元帥に相応しいな」
「義勇軍作戦本部長か」
 統合作戦本部長の下にある義勇軍の制服組トップの役職だ、この下に義勇軍艦隊司令長官等が存在している。
「その立場か」
「若しくは義勇軍艦隊司令長官か」
「どちらにしても義勇軍の最高幹部にだな」
「なってもらいます」
 アッディーンが連合に来たならばというのだ。
「あの軍事的才能をです」
「活かしてもらうか」
「あの御仁にエウロパ方面を守ってもらえれば」
 それでというのだ。
「かなりの力なので」
「それ故にだな」
「はい」
 まさにという返事だった。
「あの方ならばです」
「義勇軍の最高幹部か」
「それで来てもらいたいです」
「わかった、その場合はだな」
「私から声をかけます」
 アッディーンが敗れ連合に来た場合はというのだ。
「是非共、そして」
「シャイターン主席ならばか」
「この連合に入られて」
「新国家を建国するか」
「そしてその国は」
 シャイターンが築く連合の中の国家はというと。
「小国からはじまろうとも」
「それでもか」
「やがてです」
「大国になるか」
「そうかと」
 こうキロモトに話した。
「あれだけの政治手腕とカリスマ性があるなら」
「それならだな」
「はい」
 まさにというのだ。
「確実にです」
「その国を大国にするか」
「一代では流石に無理でしょうが」
「大国になる土台を築くか」
「そうされるでしょう」
 シャイターン、彼ならばというのだ。
「私はアッディーン大統領もそうですが」
「あの御仁にはか」
「軍事的才能も見ていますが」
「政治的才能の方にだな」
「優れたものを感じますので」
「政治家としての方がか」
「大きなことをされるとです」
「連合に入ってもだな」
「そう思います、若しかすると」
 八条はさらに言った。
「中央政府大統領にもです」
「なろうとか」
「されるかも知れません」
「サハラの皇帝になれないならか」
「連合の頂点に。ただ」
 ここでは連合の政治的状況を考えてだ、八条はキロモトに話した。
「連合の政治構造は複雑で」
「連合を代表する政府は中央政府でな」
「国家元首は大統領です」
「つまり今は私だ」
「はい、ですが」
 それでもというのだ。
「そうなっていても」
「各国の権限も強くな」
「何かと複雑で」
「中央政府大統領になってもな」
「サハラの皇帝と同じ様な存在になれるか」
「やはり違うな」
「サハラの皇帝はサハラの主権者となる様ですが」
 これはオムダーマンでもそうするつもりだ。 
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