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ハッピークローバー

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第三話 中間テストその十五

「普通の食生活だと」
「そうなの」
「あれはね」
 アメリカのあの極端な肥満はというのだ。
「アイスクリームにフライドチキン、ハンバーガーとか」
「カロリーの高いものばかり食べてるから」
「それで、でしょ」
「それも大量に」
「それじゃあ運動しないなら」
 それならというのだ。
「あそこまでね」
「太るのね」
「そうでしょ」
「じゃあ私は」
「日本の食生活だとね」
 確かにアイスクリーム等もあるがというのだ。
「けれどね」
「そうはならないのね」
「実際に日本じゃいないでしょ」
「滅多にね」
「アメリカじゃ結構いても」
 それでもというのだ。
「それを見たらね」
「私も大丈夫なの」
「というかかな恵脂っこいもの苦手でしょ」
「甘いものは好きだけれど」
 それでもとだ、かな恵も答えた。
「けれどね」
「でしょ?だったらね」
「大丈夫なのね」
「あそこまで太ることは」
 流石にという言葉だった。
「ないわ」
「そうなのね」
「日本だとね」
「そうそうなの」
「そりゃカロリー高いものあるけれど」 
 日本にもというのだ。
「けれど全体的にでしょ」
「カロリー低めね」
「無茶苦茶な食生活して」
 そしてというのだ。
「運動しないでじゃないと」
「あそこまではなのね」
「太らないから」
「だから心配しなくていいのね」
「というかそんなに気になるなら」
 一華はさらに言った。
「お菓子の間食をね」
「グミとかチョコレートとか?」
「特にチョコよ」
 かな恵がチョコレートが好きなので言った。
「あれを控えるべきよ」
「気にするなら」
「そうしたらそんなに太らないでしょ」
「そうなのね」
「それで幾ら何でもね」
 一華はまたこう言った。
「アメリカ人みたいには太らないから」
「相当なことしないと」
「実際うちの学校アメリカ人も多いでしょ」
「世界中から集まっていてね」
「北朝鮮以外から来てるけれど」
 自分達が通う八条学園はというのだ、この学園は世界中から留学生を受け入れていて生徒の約半数は外国人なのだ。これは教師や職員もだ。
「アメリカ人であそこまで太ってる人いないでしょ」
「そうね」
「それはね」
「日本の食生活だからなのね」
「それでよ、だから」
「私もなのね」
「そうよ、かな恵運動しないけれど」
 それは嫌いな方だがというのだ。
「まあ普通にしてたらね」
「あそこまでは太らないのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「気にしないで」
「それでなの」
「やっていくといいわ」
「そうなのね」
「じゃあね」
「うん、普通に食べて」
「どうしてもならチョコとか控えて」
 間食で食べるそれをというのだ。
「していくといいわ」
「それだけなのね」
「どうしてもならノンカロリー食べればいいのよ」
「蒟蒻畑とか」
「飲むものもノンシュガーでね」
 そうしたものにしてというのだ。
「やっていけばいいのよ」
「そうなのね、じゃあそういうのを飲んで食べて」
「気を付けて。あと皆で勉強する時も」
「その時もなのね」
「そういうの飲んで食べればいいんじゃない?」
「じゃあそうしてみるね」
 かな恵は一華の言葉に頷いた、そうしてまだテストは多少先でも勉強をはじめた。それは五人共だった。


第三話   完


                   2021・8・23 
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