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おぢばにおかえり

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第六十七話 春休みが終わってその七

「私は」
「やれやれね」
「まあそう思ってるならいいけれど」
「というかその子に会ってみたいわ」
「それでお話したいわ」
 是非にというのです。
「その時はね」
「私達とその子で」
「何かとね」
「変なことは言ったりしたりしないけれど」
「ハッパもかけないとね」
「ハッパって何よ」
 それがわかりませんでした。
「一体」
「そのうちわかるからね」
「ちっちもね」
「その時にってことで」
「今は内緒よ、ちっちにはね」
「全く、何が何なのか」
 さっぱりわかりませんでした。
「そのうちわかるって今すぐじゃないの」
「まあね」
「ちっちが今わからなくてもね」
「そのうちわかるってことでね」
「何度も言うけれど」
「その時驚かないでね」
「私がどうして驚くのよ」
 このことも訳がわかりませんでした、一体どの子なのかすらわかりません。わからないことだらけです。
「一体」
「だからそれはおいおいでね」
「そういうことでね」
「それでいいわね」
「言っておくけれど私そうした相手の人いないから」
 心当たりがありません、実際に。
「本当にね」
「まあその時に驚いてね」
「というか私達お話聞いてわかったのに」
「本人さんに会ってないのに」
「ちっちてこうしたこと鈍感過ぎるでしょ」
「駄目駄目って言ってもまだ足りないわ」
「どういうことかわからないけれど」 
 言われてもです。 
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