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おぢばにおかえり

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第六十七話 春休みが終わってその四

「結局は」
「ちっちって昔からそう言うわね」
「もてる気はないのよね」
「問題は誰か一人で」
「その人と一生っていうのよね」
「ええ、本当にもててもね」
 私にとってはです。
「意味ないわ」
「そうよね」
「そうした考えでね」
「もてたいって言わないわね」
「実際に興味ないし」
「ええ、その誰か一人がね」
 そうは言ってもです。
「どなたかだけれど」
「もう誰かいるでしょ」
「何か最近後輩の子がいつも一緒にいるんですよ?」
「天理高校の後輩の」
「同じ大教会のね」
「阿波野君?付き合ってないし」
 私は阿波野君のことははっきりと言いました。
「もててもないわよ」
「どうかしらね」
「そのことはね」
「ちっちが気付いていないだけで」
「実は、じゃないの?」
「そうよね」
 皆で私を見てくすくすとした感じで言います、どうにも不愉快な感じです。
「その実はね」
「正直ちっちって外見かなりいいから」
「アイドルになれる位ね」
「声優さんにも向いてるわよね」
「可愛い顔で小柄でアニメ声でね」
「もう好きな子は相当入れあげるでしょ」
「色々言うけれど違うから」 
 このことは断りました。
「絶対にね」
「またそう言うけれどね」
「本当によく見たら?」
「周りをね」
「そうすればわかるわよ」
「それはないわよ」
 絶対にです、私がもてるとか。 
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