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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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8-⑶

 お昼の営業が終わる頃、堤さんがやってきた。少し、耳に入れておきたいことが有ると言う。

「聞いた話だが、確かなことらしいんだが・・。ここの土地の持ち主が隣の倉庫の土地も併せて売りたいと言って居るらしい。倉庫の方は、今年一杯で、引き上げるらしいんだが、それを機会にな。持ち主は、年老いた婦人なんだが、子供も居ないので、土地を整理して、ホームに入るらしい。ここ以外にも土地があるという話なんだが」

「えぇー じゃあ このお店どうなるのかしら」

「うーん 契約上の話だろうけど、最終的には、移ることも考えていた方が良いかもな だから、伝えておこうと思ってな」

「ありがとうございます でも、堤さんだから言うけど もう少しお店大きくしたいと思っているの 良い機会かも」

「うーん それは、前から感じていたけどなぁー 資金的にきついと思っていたんだ まぁ、今の調子なら色々と借りられるとこあるだろうけど、返済でしめつけられるのも厳しいよ」

「堤さん お願い この付近で代わりになる物件があるかどうか 今のお店の3倍くらいのところ、それと 私、簡単な図面書くから、どれくらいで建てられるか大まかに教えてくださる?」

「いいよ でも、建てるのか?」

「例えばね、私が隣の土地も併せて、貸してもらえるとしたらね その人のホームの資金も併せて用立ててもいいんじゃぁないかなーって思ったの」

「それは どうかなぁー」

「とにかく、その人にお会いして、こちらの事情もお話してみるわ」

「相変わらず 美鈴ちやんは、行動的だなぁー なんでも、前に進めだもんな」

「そうよ 私の過去は1点の思いだけ だから、前を向いて走るの」

「そうか だから ついつい協力したくなるんだよ そーいえば、そこのシャルダンは調子悪いみたいだな 客足が相当落ちてきている様子だよ よくないウワサも立っている 店を閉めるんじゃぁないかと」

「そうなの でも、もう少し頑張ってもらわないとね」

「それは‥ 私が仕留めるまで、という訳? かな 俺は、親方から聞いて、昔の裏の事情知っているから」

「なんで そんなこと思ってないわよ 堤さん そんな、だいそれたこと言えないわよ」

「そうだな 協力するよ 君の思いなんだから でも、それだけを夢にしちゃあ駄目だよ 若いんだからな 他の夢も持ちなさいよ」
 
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