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夜のアタック

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第一章

               夜のアタック
 今北条由以子は深く考えていた、そうして夫の駿に言った。
「ねえあなた今晩ね」
「今晩?五日前にしたから」
 夫は妻に困った顔で答えた、背は一七〇程で痩せている。色黒で黒髪をスポーツ刈りにしていて小さな細めの目で丸眼鏡をかけている。
「ちょっと」
「けれど子供がね」
「それはわかってるけれど」
 妻に弱い顔で返した。
「今日は」
「五日前って言うけれど」
「毎日でもだよね」
「やっぱりね」 
 妻は言った、茶色の髪を腋の長さまで伸ばしていてやや垂れ目で眉は細い。唇は大きめで奇麗なピンクだ。背は一五三位で肉付きがよい身体で特に胸が目立つ。肉付きはいいが脚は奇麗で腰もくびれている。
「そうしたことはね」
「わかってるけれど」
「今日はなの」
「さっきまで残業だったし毎朝走ってて」 
 ランニングは健康の為である。
「それで」
「今夜はなの」
「早く寝たいんだ」
 夫は頼むからと顔に出していた。
「だから」
「そうなの」
「残業がない時か次の日休日の時にでも」
「そう言うけれどあなた最近忙しいし」
 妻は夫に困った顔で返した、彼女は彼女でそうなった。
「そんなこと言ってたら」
「わかってるよ、けれどね」
「今日はなの」
「もう寝たいから」 
 それでというのだ。
「もうね」
「わかったわ、じゃあね」
「またね」
 夫はこう言って風呂に入るとすぐに寝た、由以子はそんな夫を残念そうに見たがどうしようもなかった。だが。
 不満は残りそれで次の日携帯で姉の美香子に言った。
「そういうことなのよ」
「子供欲しいのにね」
「そう、そんなのでね」
「困ってるのね」
「やれやれよ。私も頑張ってスタイル維持の為に」
 勿論夫を刺激する為にである。
「運動もしてるのに」
「せっせと歩いてよね」
「ジムで汗も流してね」
「頑張ってるわね」
「そうしてるのによ」
 努力してるがというのだ。
「うちの人ったらね」
「最近忙しくて」
「それに毎朝走ってるしね」 
 このこともあってというのだ。
「帰ったら疲れてるから」
「早寝なのね」
「そうなのよ、これじゃあ子供なんてね」 
 それこそという口調で姉に話した。
「どうなるか」
「それは困ったわね」
「それでお姉ちゃんに知恵を借りたいけれど」
 携帯の向こうの姉に頼み込んだ。
「いいかしら」
「そうね」
 姉の美香子は妹の頼みを受けた、見れば。
 黒髪はやや縮れていて腹の先まであり後ろで束ねている。はっきりした目で濃いゲジゲジ眉毛である。色白で面長で小さくピンクの唇は妹と同じだ。背は一五七程で妹並のスタイルである。ただし二人共今は家の中なので動きやすいジャージ姿だ。 
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