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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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7-⑸

 お盆の休みが近づいた頃、光瑠から連絡があって、試験も終わって、一区切りついたのだろう。

「美鈴 お願いなの キャンプはね 私のかわりに明璃が行くから・・ね 私、他に行きたいとこあるんよ」と、言ってきた。

「ちゃんと説明してよ、みんな楽しみにしているんだから」と言うと

「実はね 美鈴だから言うけど、晋さんと白浜に行く約束しているんだ みんなには、内緒にしておいてね 研究室の仲間と行くってことにしておいて だから、明璃に変わってもらうの」と、言ってきた。

 やっぱりか、そこまでになっているんだと、思ったけど、複雑だった。第一、晋さんは光瑠のことどう考えているんだろうか。光瑠が真剣なのは、あの娘を見ているとわかるけど・・。ほっておけないなぁと、思った。親友なんだから・・。晋さんは、真面目な人なんだけど、私生活は私、何にも知らない。光瑠のことも真面目に思って居てくれているのかどうかも。男女のことだから、立ち入り過ぎるのもなぁとか悩んでいた。蒼にも相談できないし・・。

 お店の手が空いたのをみて、思い切って、晋さんがあがる前、追いかけて晋さんを呼び止めて聞いてみた。

「晋さん ちょっといいかしら 出しゃばることじゃぁ無いんだけど 私 気になって 光瑠のこと」

「そうですか 友達なんですものね 僕も、ずるずるとしてしまって 彼女にも悪いんですけど」

「あの 光瑠のことだから、真剣に晋さんのこと想っているんだと思うの それは、いいんだけど・・ ごめんなさい 良かったら、晋さんはどう思っているのか聞かせてくれないかしら」

 晋さんはしばらく言葉を探しているのか、考えていたが

「僕は、正直いって彼女が好きです。気遣いできるし、申し分ない女性です。だけど、将来を約束してしまって良いんかなって、考え込んでしまっています。あんな女性を僕が縛ってしまって良いんかなって。彼女はこれから、弁護士なり検事の道を歩んで行くでしょう。だけど、僕は料理のことしか出来ないでいる。高校だって中退で、なんとか松永さんに仕込んでもらって、恰好ついているけど。そんな僕が・・」

「私が知りたいのは 一人の女の娘として、光瑠を愛してくれるのか、どうかなの 晋さんらしくないわよ 先がどうのこうのじゃぁないわ 今よ 先のことなんて、どうでもなるわ」

「店長らしいね 僕は、光瑠ちゃんを好きです。愛していますよ。でも、休みの日なんかにウチに来てくれて、一緒に過ごしていますけど、僕は、彼女に手を出していませんよ まだ、決心が固まりませんからね」

「そうなの 遊びじゃぁ無いって聞いて安心した」

「今度、泊まりに行くって話だけど そんな関係になるつもりはありませんから 最初は、わずらわしかったけど、僕なんかと比べ物にならない人だと思っていたから ただ、今は、彼女と居ると楽しいし、ゆっくりした気持ちになれるから 彼女もそうなんじゃぁないかなー」

「ごめんなさい 私 余計なこと聞いてしまって お願い このこと 光瑠には内緒にしておいて・・ 私も、みんなには、黙っているから」

「わかっています 光瑠ちゃんは店長の大切な親友だから、変なことはしませんよ」

「ありがとう 晋さんは私にとっても大事な人なのよ 店が大きくなっても、ずーと、側で助けてほしい 晋さんって素敵よ 光瑠もやっぱり、しっかりしているわね ちゃんと見ている」
 
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