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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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5-⑷

 昇二が研修に行くという、前の夜。僕は、ふたりで居酒屋で会っていた。1か月程、滋賀の工場で研修をして、その後は、多分東京だろうと言って居たので、ゆっくり会えるのは、最後だろうということで、急に会うことになった。

「やっぱり そうなるんだ」

「やっぱり そうなるんだよ 宮使いだからな この串カツなんかも、どうだろう 向こうでもうまいかなぁー」と、昇二はビールを飲み干した。ペースが速い。

「明璃ちゃんには、言ってあるのか」

「うん 滋賀に行くことだけな 東京は、まだ、確定じゃぁないし あのさー 蒼 言っておくけど 俺と明璃ちゃんって、そんな関係じゃぁないぞ 唯、変なことしたら、光瑠に怒られるからさー」

「昇二 光瑠のこと好きなんか?」

「好きだったこともある あいつと居ると安心するからな 俺が変なことすると、いつも、怒っていた。でもな、なんか、疲れるんだよ だから、あいつは俺には合わないって気がついたんだ 明璃ちゃんと居る時のほうが、ずーと気楽だよ ハラハラする時あるけどな」

「妹みたいなもんだものなぁー」

「そうなんだよ どうしても、女として見られないんだよ じゃれ合っててさ、偶然、胸触ったこともあるけどな 色気感じないんだ」

「光瑠の顔が頭をかすめるしな」

「あいつは 魔女か 聖女か その妹は 妖精か」

「そうだな 所詮 男は、女の下僕なんだよな」

「蒼も 美鈴の下僕なんか? どうなんだ 進展あるのか?」

「進展って そのまんまだよ」

「そのまんまって 結婚の約束ぐらいはしたんだろう?」

「いいや そんなこと できないよ 僕は、社会人として、一人前の仕事が出来るようにならないと 美鈴だって、ちゃんと店を切り盛りしているんだ それと、見合うようにならないとな」

「なんとなく、わかるよ いい女を掴まえるのも大変だのう でも、美鈴は言ってくれるのを、待っているんだろう?」

「どうだかな いずれにしても、今は、店のことで頭いっぱいみたいだよ」
 
  
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