| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百七十四話 【大海】海での訓練と遊びその十七

「いいわね」
「はい」
 ハードゴアアリス、黒のワンピースの水着の彼女は静かに頷いて述べた。
「それでは」
「だからね」
「それで、ですか」
「貴女のその力は有り難いわ」
 決して死なないそれはというのだ。
「だからその力をどう使うか」
「このことがですか」
「大事なのよ」
「そう、君のその力もだよ」 
 五代も言ってきた。
「スサノオとの戦いに必要なものだから」
「だからですか」
「この世界の決戦でもね」
「不死身の力をですね」
「使っていこう、そして」
 五代はハードゴアアリスに優しい笑顔を向けてさらに言った。
「君のその心も」
「私の」
「素晴らしいものだから」
「そうでしょうか」
「君は誰にでも優しいからね」
 それでというのだ。
「その心もね」
「決戦に役立つんですね」
「君はいつも身を挺して誰かを護っているね」
「不死身なので」
「不死身でも自分勝手な人はしないよ」
 決してというのだ。
「けれど君は違うね」
「常に自ら進んで盾になっている」 
 一条も言ってきた。
「それはだ」
「そうしようといつも思っているからだよ」
「だからその心もだ」
「俺達は素晴らしいと思っているよ。だから君は俯く必要はないんだ」
 決して、五代は今はこう言った。
「決してね」
「今はかなりましになったわよ」
 またルーラが言ってきた。
「前に比べたらね」
「そうですか」
「あんたもね、それでたまもよ」
 またたまに声をかけた。
「あんたもね、自信を持って」
「そうしてですか」
「やっていったらいいから」
 こう言うのだった。
「いいわね」
「そうなんですね」
「猫背もなおってけれど」
「そういえば言われなくなりました」
「そうでしょ、いつも俯いていないで」
「自信を持てばいいですか」
「私だけじゃないしね」
 ルーラはこうも言った。
「本来の世界でもでしょ」
「はい、クラスに友達も出来ました」
「そうでしょ、だったらね」
「自信を持ってですか」
「普通に暮らしていけばいいのよ」
「そうですか」
「そう、あんたもハードゴアアリスも」
 二人共というのだ。
「クラムベリーみたいなのじゃないから」
「クラムベリーってとんでもない奴だったな」
 大和が言ってきた。
「話を聞いたら」
「というかああいう奴こそ何とかしないとな」
 おやっさんも言うことだった。
「恐ろしいことになる」
「実際に何度もああしたことをやってきたっていうから」 
 五代が応えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧