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突きつけられた引導

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第一章

                突きつけられた引導
 国崎文太は自分が車の運転をしながら助手席にいる兄に言った、二人共しっかりとシートベルトをしている。
「兄貴、着いたらな」
「ああ、家にだな」
「警官の人達もな」
「待ってるんだな」
「だからな」
 それでというのだ。
「警官の人達と一緒にな」
「二人の家に入るな」
「それだとあいつ等が鍵を閉めてもな」 
 そうして二人を入れようとせずともというのだ。
「それでもな」
「入れざるを得ないな」
「育児放棄は犯罪だよな」
「児童虐待だ」
 それになるとだ、兄は強い声で答えた。
「もう立派なな」
「犯罪だよな」
「その証拠もあるしな」
「写真だな」
「それに前からあの夫婦のことはな」
「兄貴が話してくれたな」
「そしてな」
 それでというのだ。
「警察はやっぱり弁護士が言うとだ」
「動いてくれるか」
「ああ、だからな」
「話は簡単にいったな」
「書類もある」
 肝心の、そうした言葉だった。
「俺の鞄の中に」
「法律のそれもか」
「もう全部用意していた」
「それで持ってるしな」
「お前から話を聞いてな」
 それでというのだ。
「絶対にそうなるってな」
「兄貴もわかっていたな」
「ああ、だからな」
「今からな」
「あの二人を完全に終わらせるか」
「あいつ等の人生をな」
「それで子供達を助けるぞ」
 車の中でこうした話をしてだった。 
 二人はふわりの前の飼い主達である百田家まで車を走らせた、そして家の前まで来るともう警官達が待っていた。
 文太は車を停めてそこから出るとすぐに兄と共に証拠を見せた、すると。
 警官達も真剣な顔で頷いて述べた。
「立派な育児放棄ですね」
「これは虐待です」
「赤ん坊をここまで放っておくと」
「もう立派な犯罪です」
「これは現行犯ですね」
「それで逮捕出来ますな」
「それで頼むな、逮捕したら」
 文太は警官達に証拠を見せながら話した。
「後はな」
「私が既に全て用意していますので」
 文太の兄が弁護士として話した。
「それで、です」
「全部してくれますか」
「我々が子供を保護したら」
「その後は」
「児童相談所や親戚とも話をしています」
 既にというのだ。 
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