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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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4-⑽

 12月のある日、僕はお母さんに、突然

「美鈴ちゃんとはうまくいっているの?」

「順調だよ なにか」

「あの子 おそらく、成人式も行って無いのとちがうかなぁ だから、着物も着たこと無いと思うのよ 私の若い頃のがあるんだけど、どうかなってね うちは男の子ばっかでしょ だから、着てもらいたいのよ あなた達、結婚するんでしょ だったら、美鈴ちゃんはうちの娘になるんだからね お正月にうちに来てもらったら、私が着付けするわよ」

「あのさー 僕等 まだ そんな約束してないよ」

「でも つもりなんでしょ あの娘は、優しそうだし、良く働くし、賢いし、それに可愛いし、私は賛成ヨ 着物着ると、きっと、きれいわよ 聞いてみてよ」

 僕は、美鈴が休みの日に、駅前のカフェに呼びだしていた。

「どうだい おせちの予約のほうは」

「うーん まだ チラホラね クリスマスの方は10セットぐらい」

 チラシも出来上がって、まだ、間がないのでそんなものなのだろう。結局、2人前\6000のセットだけに絞っていたのだが、美鈴の希望は60セットは売りたいと言っていた。

「あのな お母さんがな 美鈴に自分が若い時にきていたもんだけど着物を着て欲しいって言っているんだよ 正月に、うちに来て・・着付けもするからって」

「えぇー 着物かぁー 私 着たことない 夏だって、浴衣初めてだったの でもなぁー」

「美鈴が着たところ 見たいんだって きれいだろうから」

「どうしようかなぁー 蒼はー 見たい?」

「そりゃー もちろん、見たいよ 美鈴のきれいの」

「着替えてるところも?」

「バカ 見せる気もないくせに・・」

「えへぇー でも、お休みって、元旦だけだよ 2日は準備あるから」

「いいよ 元旦の昼前に来れば それで、二人で、伏見稲荷に行こうよ」

「わかった お母さまに、よろしくお願いしますって言っておいてね」


 

   


 
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