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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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4-⑹

 土曜日になって、僕達は、「ナカミチ」に集まっていた。平日は、客の入りが、やっぱり、30人前後だったと言って居た。

 その日も、10時オープンして、しばらくは、来なかった。今日は、明璃ちゃんも来ていて、11時前に出勤してきた舞依ちゃんと二人して、明るく笑い声が聞こえる。11時過ぎる頃から、入り始めた。結局、昼前には、満席になり、数組が表で待ってもらっている状態だった。僕と昇二は洗い場に居たんだけど、光瑠が

「君達 どっちかと言うとじゃまなんだけど」

「そうだよね 光瑠が全部洗ってくれるから 手持無沙汰」確かに、光瑠は手際も良くなって、ひとりで充分だった。

「二人で、どっか行ってくれば でも、明日は駄目よ 私、あっち行くから」日曜なので、前からのバイト先に行くみたい。

「しょうがないね 駅前のカフェでも、行って帰るか あそこは、女の子の客も多いからな」と、昇二が言うと、光瑠から、コップの水が飛んできた。

 次の日、10時に合わせて店に行くと、10人位のバイク軍団が駐車場に居た。美鈴が看板を出し始めると、

「お姉さん コーヒーだけでもいいのか」と、その中のひとりが聞いてきた。

「いいですよ どうぞ すみません お待ちいただいていたのですか」と、美鈴は笑顔で迎え入れた。

 ぞろぞろと入って来たのをよく見ると、みんな、割と、年配の人ばかりだった。僕が、明璃ちゃんの方を見ると

「私 知らないわよ」と、手を横に振って、言い訳していた。

 中に、カレーライスを2人が注文して、「うまいぞー これは」と、言ったので、又、3人が注文していた。終えて、店を出て行く時に、会計をしている時

「バイク仲間の若い奴が ここの店はうまくて 可愛い店員さんがそろっているというんでな これから、ツーリングなんだけど寄ってみたんだ」

「そうですか お気を付けて」と、美鈴は、さっき、急いで、おにぎりを作っていたのだ。

「これを皆さんで 少しは、お腹の足しになるかなって思って 何にも、なかったので、ごま塩だけですけど」と、それを差し出していた。

「おぉ これは なんと ありがたい 帰りに、食事に寄りますわ」と、言って去って行った。

「店長 サービスし過ぎでは」と、舞依ちゃんが心配していたが

「いいのよ 明璃ちやん ありがとう いろいろ声を掛けてくれて」と、美鈴は明璃ちゃんに礼を言っていた。

「私 何にも してないですよー 多分、あいつ等が・・」

 その後からは、客が絶えなかった。洗い場も忙しかったが、美鈴は、表の持っている人にスープ持って行ってと、容赦がなかった。

 その人は、6時を過ぎたころ、又、4人でやってきた。タイミングよく、席が空いたところだった。

「おにぎり おいしかったよ みんな、有難がって食べていた 可愛い女の子の作ってくれたものだしな」と、美鈴に言っていた。

 僕は、洗い場から見ていたのだが、ステーキをみんなで、注文していたのだが「うまいな このソースが最高だよ これだけで、飯がくえるね」と、言っていた。そして、美鈴が水を継ぎに行って

「又、来ていただいて、ありがとうございます」と、礼を言いに行ったみたいだ。

「実はな この店 俺が若い時、親方によく連れてきてもらったんだ。金も無かったから、こんなの食べれて、すごく、うまかったのを覚えている。それから、小さいけど、自分で工務店を出来るようになったんだ。あの時の「ナカミチ」の味のままんまだよ。これから、ちょくちょく寄せてもらうよ。あんたも、親切だしな」

「ありがとうございます とっても、うれしい 明日から、お弁当も始めますので、よろしく」と、言ってチャッカリ、チラシを渡していた。



 
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