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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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3-⑹

 次の日の朝、僕達は天満宮に向かった。昇二は寝不足みたいに

「あんまり、よく寝れなかったよ 隣のベッド美人が寝ているかと思うとな 地獄だよ」

「あら 昇二とそんなことになったら、明璃に叱られるからね それに、夜中、起き出して、飲んでいたじゃぁないの」

「あのなぁー 言っておくけど、俺と明璃ちゃんはそんなんじゃぁないよ それにな、光瑠の寝顔をつまみに、ゆっくりと飲んでいたんだけど、幸せだったよ」

「やだー なんか それって 怖いわね 美鈴はちゃんと眠れた?」

「ええ 私、酔っていたのよね、でも、すごく、安心して寝ちゃった」

 美鈴はそうだったかも知れないが、実は、僕は、衝動を押さえながら、複雑な思いで寝たのは明方だったんだよ。

 天満宮でお参りした後、美鈴は絵馬に 新しいお店が繁盛しますように と、書いていたが、僕は 美鈴を幸せにするぞ と、はっきり書いた。美鈴をそれを見て、黙っていたが・・。新しいミサンガのお守りを買って、美鈴に渡すと、手首に着けていた。

「この前、着けた時、美鈴が言っていたこと 覚えているかい?」

「うん 君は私の蒼君 私は蒼君のもの」と、言って、下を向いたきりだった。僕は、美鈴の手を握り締めていた。

 海遊館について、まわる時も、美鈴とは手をつないでた。それを見てか、昇二と光瑠も時々手をつないでいた。

「特別な意味ないからね 美鈴を見ていると、うらやましいって思うだけだからね」と、昇二に釘を刺していた。

「あいつ等、付き合えばいいのにね 気が合ってるみたいだし」

「だめよ 光瑠は 中学の時 テニスの先生にベタボレだったんだから 光瑠の初恋 その後、どうしたかのか知らないんだけど 年上が好きみたい あっ これ、光瑠に内緒ね 秘密なんだから」

「そうなんか だから、高校でも、男から告られても、適当にかわしていたんだ」

「蒼 こうやっているのって、初めてだよね うれしいー」

「これからも、ずーとだよ こうやって、会えるんだ」

「うん でもね、私、新しいお店ができるから、かかりっきりになるかも 今、経理の勉強もしてるんだ それに、しばらくは、又、お店の借入金もあるしね」

「わかっている だけど、今度は、僕も手伝えることがあるだろうから、協力するよ 美鈴、独りじゃぁないよ」

「ありがとう 頼っても、大丈夫かな」

「バカ 僕だって 少しは成長しているよ 美鈴の彼氏だし」

「いろいろ、相談するね いつまでも、松永さんにお世話になってばかりじゃぁね」

「うん あの人は立派な人だよ 恩返しもしてゆかなきゃなぁー」 

 そうしているうちに、夕方近くになり

「私、仕事あるから、そろそろ行かなきゃ」と、美鈴がすまなそうに言ってきた。

「あそこのホテルか」

「うん 8月いっぱいだし お世話になったから もう、お休みしないんだ でもね、みんな親切だし、お客様も良い人ばっかりで、楽しいんだよ」

「そうか 良かったな 美鈴は、可愛いから人受け良いんだろうなぁー」

「そんなぁー 私 お客商売に向いているかもね お父さんに、いつでも、笑顔でいなさいって言われていたから」

「美鈴 後ろから見ていると、だんだん二人でベタベタしちゃって・・ 楽しそうね」と、光瑠が言ってきた。

「あっ 光瑠 ありがとうね 友達で居てくれて 私、仕事、行かなきゃ 又、会おうね 昇二もありがとう」

「おう いつまでも、俺達は仲間だよ」

「9月になると、そっちの近くに引っ越すから、度々会えると思う」と、美鈴は言って、駅で別れた。今度は離れないと、僕は、心に誓っていた。




 
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