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ドリトル先生と幸せになる犬

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第七幕その十二

「自分でね」
「自分が成長するチャンスを無視している」
「そういうことね」
「だからふわりの前の飼い主の人達も」
「成長しないのかしら」
「おもちゃと遊んでいるだけだから」
 それでというのです。
「おもちゃと遊んでも学べるけれど」
「ただ遊んでるだけ」
「何かを知ろうともしない」
「ふわりを二年以上可愛がっていたそうだけれど」
「ただ遊んでるだけ」
「それだけで」
「そう、本当にそれだけでね」
 ふわりをおもちゃとして遊んでいるだけでというのです。
「何も知ろうとも学ぼうともしなくてね」
「それで赤ちゃんっていう新しいおもちゃが手に入って」
「ふわりという古いおもちゃは無視して」
「それで五月蠅いから邪魔になって捨てた」
「それじゃあね」
「全く成長していなかったんだ」
 ふわりと一緒にいる間というのです。
「国崎さんのご主人が言うには前からそうした性格だったそうだし」
「飽きっぽいって言ってたし」
「何かに愛情を注ぐ人達でもなくて」
「とんでもなく自分勝手で」
「そして知ろうとも学ぼうともしない」
「しかも命を何とも思わない人達で」
「ふわりと一緒にいても成長しなくてね」 
 そしてというのです。
「ふわりを捨てたんだ、けれど若し反省したら」
「成長出来るんだね」
「その時は」
「そうなのね」
「それが出来るよ、ただね」
 それでもと言う先生でした。
「気付かないとね」
「同じこと繰り返すわね」
「反省しないで」
「それで余計に悪くなる」
「餓鬼に堕ちるのね」
「そうなるよ、あの人達は気付いていないだろうけれど」
 自分自身ではというのです。
「それでもね」
「今がだね」
「反省する時で」
「ここで反省して心を入れ替える」
「そうしていけば」
「変われるんだね」
「よくね、人間でいられて」
 そうしてというのです。
「例え死んでもね」
「餓鬼にならないのね」
「それで済むんだね」
「それじゃあだね」
「ここで反省する」
「それが大事なんだね」
「そう思うよ、人はそうした時があるよ」
 まさにというのです。
「反省したり後悔したりしてね」
「心を入れ替えて」
「そして行いや考えをあらためる」
「そうした時が」
「うん、そしてね」
 そうした時を経てというのです。
「成長していくんだ」
「そうだよね」
「そうしたものだよね」
「反省なくして成長なしだよね」
「後悔もなくして」
「そうした経験があってこそ」
「色々な経験があって成長するけれど」
 命あるものはというのです。
「反省や航海は辛いものでもね」
「そうしたこともないとね」
「成長しないよね」
「どうしても」
「だからふわりの前の飼い主の人達も成長してくれたら」
 それならというのです。
「僕もいいと思うけれどね」
「そうだよね」
「そうなって欲しいよね」
「本当にそう思うよ」
「私達だってね」
 皆もこう言いました、先生も皆も今は真剣なお顔になっていました。ふわりと彼女の前の飼い主の人達そして反省と後悔について思いながら。 
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