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麗しのヴァンパイア

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第三百七十話

                第三百七十話  三本目も
 葵は三本目のワインを普通に店で売っている六個入りのチーズを銀紙を剥がしてそれを食べてから飲んでいた。
 そうしつつだ、葵に言った。
「いやあ、この組み合わせでね」
「いいっていうのね」
「さっき言ったでしょ」
「そんなにいいの」
「どんどん飲めるわ、シンプルでありきたりでも」 
 それでもというのだ。
「これがいいのよ」
「それで飲むのね」
「赤音も飲める様になったらね」
 その時はというのだ。
「飲めばいいわ」
「ワインをなの」
「お酒をね、ビールでも何でもね」
 酒ならというのだ。
「飲めばいいわ」
「そうなの」
「特にワインはさっきケーキ食べても飲んでたでしょ」
「ええ」
「お菓子にも合うし」
「チーズにもなのね」
「合うから」  
 それでというのだ。
「かなりいいわよ」
「そうなの」
「だからお勧めよ、ただお菓子には赤ワインで」
「チーズにも?」
「チーズは白ワインでもいいの」 
 こちらのワインでもというのだ。
「いいわよ、ただ白ワインはお魚とか貝とかを食べる時ね」
「その時に飲むの」
「そっちがいいのよ」
「そうなの」
「しかも日本酒より身体にいいの」 
 この酒よりもというのだ。
「だからお勧めなのよ」
「白ワインもなの」
「そうよ、ワインはね」
「身体のにいいのね」
「だからいいの、ただお酒はお酒だから」
 それでともだ、妹に話した。
「飲み過ぎには注意よ」
「それ今のお姉ちゃんでしょ」
「あっ、そこでそう言う?」
「実際にそうだから」
 それでというのだ。
「言うわよ」
「そうなのね」
「それで三本目も半分飲んだわね」 
 見ればもうそれだけ飲んでいた、だが葵はさらに飲み続けた。


第三百七十話   完


                   2021・5・20 
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