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ライブジャスティスシリーズ

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早田スペリオル/王の陥落

6隻の戦艦とヒーローたちを相手に地面に立つグランドキング。戦艦と火力部隊による総力戦が続いていた。

クリス「畜生、壊れやすくなったとはいえ、これでもまだ動くのかよ!!」
テイルイエロー「戦艦のミサイルもどこまで持つか分かりません!!」
狂三「余裕と思いましたがこれでは霊力消費も激しいですわ」
耶俱矢「流石にチャージが無いとはいえ、これだけの連射はキツイぞ」
夕弦「危険、今攻撃を止めたらあの赤い光線で私たちはおしまいです」

戦艦火力による攻撃が限界を見た事を察し、司令室の椅子から琴里が立ちあがり、回線を繋ぐ。

琴里「神無月、この場を任せていいかしら?」
神無月「五河司令、まさか……」
琴里「私が前線に出る、今の状況を打開できるのは私しかいない」

神無月は悟った様に告げる。

神無月「どこまでも、大切な兄の為に、無茶をするお方だ。死んだら私もすぐに追いt」

回線をブツ切りし、琴里はフェザーを身に纏う。

琴里「死んでもあんたと一緒は嫌、だけどあのバカ共を死なせるつもりは無い。行くよ、お兄ちゃん」

戦艦の主砲の上に立ち、琴里は霊装を纏い、巨大な斧を召喚する。

琴里「焼き払え、灼爛殲鬼(カマエル)!!」

巨大な斧はキャノン砲へと変わり、グランドキングに狙いを定める。

琴里「(メギド)!!」

巨大な火炎砲を放ち、グランドキングとその周囲に強烈な反動が走る。

グランドキングはボディの左半分が消し飛び、頭から露出したカメラとスーパーコンピューターが露になる。

そしてそのスーパーコンピューターから謎のノイズが発せられていた。

トゥアール「このノイズは一体?」
エルフナイン「解析します」

そのノイズの正体は……

『タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ タスケテ 
シニタクナイ シニタクナイ シニタクナイ シニタクナイ シニタクナイ シニタクナイ
コワイヨ コワイヨ コワイヨ コワイヨ コワイヨ コワイヨ コワイヨ コワイヨ』

トゥアール「ヒイイィィィィィ!!」
エルフナイン「これが、ジュダシステムのプログラム……全部、人間の記憶の集合体」

諸星「まさか、この怪物が、人だとでも言うのか!!」

グランドキング「グギャッ、ガアアアアアアアア!!」

それを知ったフラクシナスに居た士道たちは愕然とした。

響「そんな……」

その時、背後から現れたのは。

翼「立ち止まってる場合か!!」
士道「翼!!」

美九の治療を受け、再び戦線に復帰した翼だった。

翼「私だって信じたくはない、だが、あれを止めなければ、グランドキングにされた人間よりも更に多くの犠牲が出る。本当に守りたいなら、怪物になり果てたあの人間を、眠らせてやるべきだ。違うか!!」

翼に諭された士道たちは再び意を決して、戦う事を決める。

ウルトラマン「世界が違っても」
ワイルドタイガー「俺達の掲げる理想は」
響「誰かが信じて戦い」
テイルレッド「世界を守って来た」
士道「俺達の想いは一つ」

5人「俺達は、ヒーローだ!!」

5人はフラクシナスから飛び出し、グランドキングに攻撃をかける。

テイルレッド「ブレイザー・スラッシャー!!」
ワイルドタイガー「グッド・ザ・パワー」
ウルトラマン「ウルトラスラッシュ」
響「ぶっ飛べええええ!!」

頭部に攻撃を加える4人、そして真っ正面から対峙する、士道、ウルトラマンゼロ。

ゼロ「行くぞ、エメリウムオーラ―!!、サンダルフォンブレイク!!」

全身のスペシウムエネルギーが発光し巨大な空間斬撃を放ち、グランドキングの装甲に傷をつける。

そしてその背後で……

翼・歌「あゝ、風に鳴るは、哀し、剣の唄」
響「翼さん!!」
翼「行くぞ、士道」

翼は剣を手に、士道とグランドキングに連撃を繰り出す。

翼・歌「虎も、恐るる如き、唸る、蒼ノ一閃、地獄へと通りゃんせ、一つ二つ、罪を数えて候ふ」


無想三刃


鋭い回転斬撃がチェーンソーの如くグランドキングの胸の装甲を破壊していく。

士道「メタトロン・エレクトリック!!」

絶滅天使のレーザー射撃で翼の付けた胸部装甲の縦型の傷を深く彫りを入れていく。

翼・歌「あゝ、百花繚乱、餞は血桜、あゝ、戦さ場には、乱痴気鞘鳴らむ。今宵も」



蒼ノ一閃

ゼロ「ザドキエル・アイスエッジ!!」

翼・歌「いざ翼参る!!譬え神でも、不義理は許さぬ、仏に逢うては仏を斬りて、喉笛掻っ捌く!!」

グランドキングの胸部装甲が完全に破壊され、グランドキングのメインエンジンが露出する。


グランドキング「グガアアアアアア!!」
士道「終わりだ」

士道は両腕のスペシウムブレードを展開し、エネルギーを充填する。

士道「打ち抜け、ワイドゼロ・ショットオオオオオオオオ!!」

士道のワイドゼロ・ショットがグランドキングのメインエンジンを貫通し、グランドキングの胴体に穴が開く。

翼・歌「介錯すら、勘だしい、下郎に遅れなど可笑しい。覚悟の太刀影の~」




千ノ落涙



グランドキングのエンジン部分に無数の刃が串刺しとなり、大爆発と共に……

翼・歌「錆になりて、還らむ」

その一節と共にグランドキングは完全に沈黙し、ゼロと翼は剣を重ねた。

ウッドマン卿「現時刻を以って、作戦を終了する。撤退だ」

フラクシナスへと戻ったライブジャスティスは撤退する中、

ジャック「あんなデカブツ倒したんだ、ちょっとは優しくしてほしい物だな。クリス」
クリス「あのな、それがおっさんにテーピングしてるあたしに対するセリフか!!」バン!!
ジャック「いてて、これだからトリガーレディは可愛げが無いな」
イワン「火に油を注がないでください、クリスだって女性なんですからね」
ジャック「そりゃあ、失礼」

するとアントニオが扉を勢い良く開けて入って来た。

アントニオ「お前ら、喜べ!!今日は晩餐だ、ウッドマン卿が俺たちに牛肉を補給してくれたぞ!!」
クリス「ほ、本当!!」
イワン「それは良い、久々の肉だ!!」

そしてラタトスク役員専用シェルターでは。

ウッドマン卿「無茶なお願いをして申し訳ないね、神無月君」
神無月「ウッドマン卿の要望とは言え、ライブジャスティスメンバー全員分の牛肉を用意しろとは、全く私を困らせますね。わざわざ被害の無い別都市から空輸したんですから」

神無月はシャンパンを注ぎ、グランドキングの残骸が立つ外を見つめる。

神無月「私はこれで終わったわけではないと思うんです。あのウェストコットの事ですから、更に恐ろしい兵器を持っている事でしょう」
ウッドマン卿「確かに、私達はまだ、レイオニクスの脅威のほんの一部しか、見ていないだろうね」

神無月はシャンパンに書かれた2000の値札を見て、ため息をつくのだった。

神無月「良い銘柄のお酒、今度取り寄せておきます」


デウス・エクス・マキナ 本部

ジェイク「ちくっしょう!!結局殲滅出来なかったじゃねえか!!」
エースキラー「そう怒るな、楽しみが増えただけ、良かったじゃないか?」
アイザック「その通りだ、あれで倒されては私でも面白くない。時が来れば、あのゼロを葬れる。今回はデモンストレーションと受け取っておこう」


そして本社のエントランスでは。

イースナ「どういうつもりじゃ、妾を呼び出すとは」
カリオストロ「少しだけ、手伝ってもらおうと思ってね」

カリオストロはイースナに取引する。

カリオストロ「このレイオニクス計画、その根底にある真実をあーしは突き止めたい。この計画には公に出来ない真実がある、協力して」



イースナ「よかろう、暴いてやる」



END





 
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