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犬に護られる猫

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第一章

                犬に護られる猫
アメリカテキサス州で動物保護センターのスタッフをしているライザ=ハムリン黒髪をショートにしていて浅黒い肌で黒く大きな目と小柄だが見事なスタイルの彼女は目の前にいる白と黒のピットブルを見て驚きの声をあげた。
「あの、まさか」
「子犬かと思ったら」
「子猫を育てているなんて」
「これはね」
「種類が違うのに」
 見ればその犬は黒で身体の下が白い子猫に乳をあげていた、それでライザ達も驚いているのだ。
「それでも」
「これは本当にないね」
「この犬は子犬を失ったのかな」
「そして子猫も母親を失ったのか」
「まさか」
「その辺りはわからないですが」 
 ライザは他のスタッフ達に話した。
「二匹共衰弱していますし」
「うん、すぐに保護しよう」
「そうしよう」
「そして助けよう」
「それから手当や食べものをあげよう」
「お乳も」  
 こう話してだった。
 すぐにその犬と猫を保護した、二匹共雌だったので犬はイゾルデ猫はエヴァと名付けられた、イゾルデの乳は出なくなっていたが。
 それでもエヴァに乳を与えようとしていた、ライザはそれを見てだった。 
 エヴァにミルクをあげてイゾルデにもご飯をあげた、また手当をして栄養注射もした。すると二匹共。
 元気になった、だがそれでもだった。
 二匹はいつも一緒にた、それでだった。
 ライザはセンターの署長に提案した。
「あの、イゾルデとエヴァは」
「いつも一緒にいるからだね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「あの娘達の里親募集には」
「いつもだね」
「一緒にいられる様にです」
 その様にというのだ。
「してあげましょう」
「それがいいね、犬と猫でもね」
「本当の親子みたいですから」
 こう話してだった。
 二匹は一緒にという条件で里親を探すことになった、すると。
 それでという人が出て来てだ、その優しい人に引き取られたのだった。
「クゥ~~ン」
「ニャ~~ン」 
 二匹は飼い主になる人に優しく頭を撫でられて家に入った、ライザはそこで幸せになった彼女達の話を聞いて笑顔になった。
 ライザはこのことに笑顔になったが笑顔になったことはそれ以外にもあった。
 友人のマチア=ホアンに実家のメキシコのバハ=カルフォルニア州に招待してもらった時に茶色と白の雄のピットブルと三匹の猫を紹介してもらった。猫達は大きな三毛猫と銀と黒の縞模様と茶色と白の二匹だった、見れば。 
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