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イベリス

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第十三話 学業もその四

「遊ばないことよ」
「親になることね」
「そうよ、そして勝とうと思わない」
「そうなのね」
「まあ私はしないけれどね」 
 ギャンブルはというのだ。
「咲ちゃんも興味ないわよね」
「やっても負けて破産して地獄見るとかね」
「そうしたお話多いでしょ」
「よく聞くわ」
 実際にという返事だった。
「私も」
「そうなりたくないでしょ」
「絶対に」
 咲ははっきりと答えた。
「そんな馬鹿なことはね」
「だったらよ」
「ギャンブルはしないことね」
「遊んで勝って儲けたいならね」
「儲けるのは親ね」
「それになってね、ただし」
 愛は強い声でこうも言った。
「非合法な場合が多いから」
「日本ではそうね」
「そうよ、だからね」
 それでというのだ。
「そこは気をつけてね」
「闇賭博とかあるわね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「犯罪は論外だから」
「気をつけることね」
「そうしてね、さもないと捕まるわよ」
「そうよね」
「だからそこはね」
 ギャンブルで儲けようと思ってもというのだ。
「犯罪にならない様にする」
「そこは注意ね」
「まあ雀荘やったりね」
 この店を経営したりというのだ。
「ゲームセンター位ならね」
「いいのね」
「ええ、ただどっちも最近ね」
「あまり、なの」
「潰れてるお店も多いみたいよ」
「そうなの」
「特にゲームセンターなんて」
 愛は暗いい顔でこちらの話をした。
「渋谷とかでも大きなお店が潰れるから」
「そういえば」
「咲ちゃんも聞いてるでしょ」
「有名なお店でもね」
「最近潰れてるから」
「そうよね」
「だからね」
 それでというのだ。
「こっちもね」
「難しいのね」
「どうもね」
「スマートフォンのゲームもあるし」
「それでよ、だからね」
 ゲームセンターもというのだ。
「最近は苦しいみたいね」
「昔は違ったのね」
「世の中変わるわ、じゃあね」
「ええ、これからね」
「アルバイト頑張って来てね」
「そうしてくるわ」
 こうした話もしてだった、咲は山手線の渋谷駅で降りて愛と手を振り合って別れてだった。そのうえでアルバイト先に向かった。
 そしてこの日も働くが。
 客の一人でテレビでよく見る女優、サングラスをしていたがその人だとわかってそれで誰もいなくなったところで先輩に尋ねた。 
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