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それから 本町絢と水島基は  結末

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10-⑵

 次の日、絢に連絡して、会っていた。

「昨日 慎二君の引っ越しだったんでしょ 急だね」

「うん 良い所が空いていたからとかでな」

「モトシ 越さないの」

「うん まだ 考えてない」

「そーなん 越したら、ウチ、いつでも行けるやん」

「そーなんだけど バイト代もなくなるし、金かかるやん これから、就活でもっと金要るし」

「あのな ウチが出すわって、言ったら 怒るよね」

「なんで 絢が出す必要があるねん おかしいやろー」

「だよね でもなー ウチやって、して欲しいって思うことあるねん」顔が紅い。

 絢がそんなこと言うのって、よっぽどなんかなって思いながら

「いつも、してたら、燃え上がらんようになるかもよ まだ、学生だし ちがうねん 葵のことやねん 話って」と、僕は、話をそらしていった。

「葵 なんかあったん どうかしたんか?」

「葵がな 抱え込んでいるってか、思い込んでいるってか 水泳部のこと以外でも 僕等はキャンパス離れて、余計にな あいつ、あんまり親しい友達居なかったやろ 僕等以外 それでな、絢に」

「わかった 葵は、ウチとおんなじ匂いするから、嫌いじゃないよ 君達に代わって、ウチ等3人組でなんとかするよ たっぷり、いじめてあげるから」

「絢 いつから、そんな魔女みたいになったんや」

「うん 水島基の彼女になったときから」

 僕なんかよりも、絢はずーと成長しているのかも知れないと、ふと、思った。

「慎二は何で越したの? 葵の為じゃぁ無いんだ まさか、あの1年のチャラチヤラした子の為?」

「僕にも、解らない 女の為じゃぁないよ 多分 寮の先輩ともめたんちゃうかな」

 




  
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