| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イベリス

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十二話 四月を過ごしてその九

「もう運動家そのものの主張でね」
「運動家っていいますと」
「ほら、何かあるとデモする」
「ああ、テレビとかで出て来る」
「沖縄の基地の前とかでもいるね」
「あの変な人達ですか」
「あの人達そのままの主張でね」
 それでというのだ。
「結構以上に出鱈目言ってるから」
「それで、ですか」
「そうした漫画も知っているからね」
 それ故にというのだ。
「鵜呑みにはね」
「されないですか」
「そうしない様に注意しているんだ」
「何でも鵜呑みにしたらいけないですね」
「漫画家、原作者も色々だから」
「それ小説でもですよね」
「そうだよ、人はそれぞれで」
 それでというのだ。
「主張もね」
「色々で」
「その中にはね」
「そんな人もいるんですね」
「もう文明とかが徹底的に嫌いで」
 そうした考えの持ち主でというのだ。
「ハウス栽培とか電子レンジとか嫌いでって人もいるから」
「電子レンジがないと」
 咲はそれが嫌いと聞いて驚いて言った。
「簡単にピザなんて」
「食べられないよね」
「冷凍食品も」
「温めて終わりだからね」
「すぐ食べられます」
「忙しい時なんかいいよね」
「インスタント食品も」 
 咲はこちらもと述べた。
「いいですよね」
「そのインスタント食品も冷凍食品も駄目でね」
「否定しているんですか」
「その人はね」
「それって何か」
「おかしいよね」
「はい」
 咲もそれはと頷いた。
「やっぱり」
「確かにそうしたものは栄養は偏ってるよ」
「インスタント食品も冷凍食品も」
「うん、けれどね」
「それでもですよね」
「人類を飢えから救うのに物凄い貢献をしてるよ」
 こうした食べものはというのだ。
「食べ過ぎないといいし工夫次第でね」
「インスタントラーメンですと」
 咲はすぐに言った。
「お野菜をたっぷり入れるといいですね」
「炒めたり一緒に煮てね」
「そうですよね」
「お店でもそうしたラーメンあるしね」
「お鍋でもありますね」
「だからね」
 それでというのだ。
「工夫次第だよ」
「無碍に否定出来ないですね」
「ハウス栽培の野菜だってね」
 こちらもというのだ。
「栄養素が少ないっていうけれど」
「そう言われていますね」
「このことだってね」
 こう言うのだった。
「季節や土地柄によって違うから」
「一概に言えないですね」
「だから変に読んで」
「鵜呑みにしたら駄目ですね」
「それはとても危険だよ」
 こう咲に話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧