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オズのジンジャー将軍

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第十幕その一

                第十幕  狐と狸の来訪
 かかしと樵はカルロス達に昨日の夜のヤモリのお話を聞いて言いました。
「うん、確かにね」
「夜の時も楽しいね」
 二人はこう答えました。
「お昼も楽しいけれど」
「夜もだね」
「お昼とは全く違う世界になってね」
「すっかり暗くなって」
「そして色々な生きものがいて」
「お昼とは違う生きもの達がね」
 それでというのです。
「楽しい世界だよ」
「夜は夜でね」
「そうなんですね」
 カルロスはここまで聞いて頷きました。
「夜も」
「うん、僕達は寝ることもないね」
 かかしはカルロスに笑顔で答えました。
「そうだね」
「だからですね」
「夜のこともね」  
 皆は寝る時間でもです。
「わかっていてね」
「それでなんですね」
「それでね」
「今もお話出来るんですね」
「そうなんだ」
「夜もいい時間だよ」
 樵も言います。
「僕は夜もいつもかかし君やジャック達と遊んだり本を読んだりしてね」
「楽しまれてるんですね」
「そうしているんだ」
 実際にというのです。
「それで夜のお散歩もね」
「そちらもですね」
「楽しんでいてね」
 そしてというのです。
「やっているよ」
「そうですか」
「犬は夜行性というけれどね」 
 トトもいて言ってきました、今は五人はかかしと樵それにドロシーと一緒に三色団子の収穫をしています、そのうえでのお話です。トトと臆病ライオンも一緒です。
「僕は違うんだよね」
「トトは夜はいつも寝ているわね」
「カンサスにいた時からね」
 ドロシーに応えて言いました。
「そうしているよ」
「そうよね」
「お昼寝もするけれどね」
「夜はね」
「もうぐっすりとだよ」
 よく寝ているというのです。
「そうしているよ」
「そうよね」
「だから夜行性といっても」
 犬がというのです。
「僕は寝ているよ」
「そうよね」
「僕もそうだよ」  
 臆病ライオンも言ってきました、今は周りを見て見張りをしています。
「ライオンも夜行性っていうけれどね」
「ネコ科だしね」
「うん、猫も実は夜行性でね」
「君達ライオンもだね」
「そうなんだ」
 夜行性だというのです。
「実はね」
「そうだよね」
「けれどね」
「君もだよね」
「夜はしっかり寝ているよ」
 そうしているというのです。
「そしてお昼にだよ」
「行動しているね」
「そうなんだ」
 臆病ライオンにしてもというのです。 
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