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黒猫鉄火面(鳩山・民主党と小泉やパヨ左翼への地獄案内)/真面目な話は「猫眼石」参照

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牛頭馬頭レポート
  令和のサムライなドニ(靖国の英霊たちw)

 
前書き
別途に「猿殺しの儀」として「黒犬ヘル急便」から転載したものを、こっちにまとめました。 

 
 近頃では深夜に皇居(江戸城)のお堀や靖国神社の近辺で、東条英機さんの亡霊が、ものすごく楽しげにジョギングしていることがあるらしい。
 どうやら令和維新の歓喜でハイになって、地獄二丁目を抜け出して祝いの前触れに現れたらしい(過去に失策しただけで地獄住民としては位階や評価が高いため、ある程度まで自由行動も許されているとか)。
 それで何が凄いって、旧帝国軍の軍服姿なだけではない。なんと自分の生首をどっかの聖人(聖ドニ)みたいに掲げ持ち、反対の手で大きな旭日旗を肩に担いでいるのだとか。しかもしたたかに酔っぱらっており、腰から徳利をぶら下げているらしい。

「ういー! 元皇太子と孫の両陛下にバンザーイ! バンザーイ! 日本復興をお祝いいたしますー!」

 しかもたまに羽織袴の北一輝がノリノリで同行していて、その後から二二六事件の青年将校たちが日の丸鉢巻きの褌一丁の肉体美で神輿を担いでワッショイワッショイと練り歩いていたりもするんだってさ。
 それで皇居の窓から物見高い皇女たちは双眼鏡で見物して面白がっている。どいつが美形だの、タイプだの、携帯電話で話しているのはどうせそんな黄色い話題だろうよ。
 青年将校たちも視線を意識するのか、たまに御前で立ち止まってボディビルのようにポーズを決めている。みんな酔っぱらっているからどうしようもない。

 稀に昭和天皇までが輿に乗って現世に御幸遊ばす。監督の最高責任者なのでたまに浄土が浜から査察に来るようだった。

「おい、お前! 褌を落としたぞ! そんな格好で走り回るな! ほら、お前だ、うちの小さな娘どもが窓から見ておるだろうが! まったく、こいつらときたら! 死んでからも手間ばかりかけさせやがって!」

 車輪の付いたその輿は牛車に近い造り。引っ張っているのは、過去に餌付けされた黒犬長老で、「坊っちゃん」との散歩を満喫している様子である。イヌゾリの風情なのか牛車気分なのかは知らないが、「今度の機会はひ孫さんの親王も乗せてあげましょう」などと言って尻尾を振っている。
 やがて気づいたなりの駆け足で、青年将校の神輿軍団のところに戻ってきた東条さんが、まず手に持った自分の頭で褌のない全裸君をぶん殴った。同じ陸軍系で直属の後輩であるから、体育会みたいなものか。

東条「馬鹿野郎! ゴルァ! 何をやってやがる、内親王の御前だぞ!」

全裸「殴るならせめて拳固にしてください。閣下の頭で殴られると、男にキスされるみたいで気色悪い」

東条「何が「キス」だ、敵性語使いやがって」


 そして東条さんがもう一回ポカリと殴ろうとすると、不遜な全裸君はひょいと避けた。そしてフリチンのままで威風堂々と弁論す。

全裸「いつの話でありますか! アメリカやオーストラリアは今は友邦でありますよ。だいたいあのとき(前大戦)も、直前まで日英同盟だったのに、急に「鬼畜英米」とか言い出して、完全にアカの朝日新聞の陰謀であります!
それにゾルゲみたいな奴を信用して、戦時中の政府は赤のシンパとスパイまみれだったじゃないですか! 俺ら(二二六)を反乱罪で処刑しておいて「敗戦革命」工作で国ごと嵌め殺されてりゃ世話はない!」

東条「チッ、口達者な奴だ!(渋い顔)」

 みんな酔っぱらっているから、東条さんは生意気な()後輩どもから褌一丁で十字架に磔にされて神輿に乗せられる。そのまま明け方まで皇居の周辺を走り回り、朝日が差す前に靖国神社に消えていった。
 たぶん目撃者、特に日本国民(と台湾人)には福がある吉兆の部類だろうよ。ただし在日や左翼や犯罪外国人が遭遇すれば最悪は即死なんだそうだが。


 なお、横須賀や沖縄の米軍基地では、サングラスにコーンパイプをふかす誰かの目撃事例がある。夜遊びしているガキを見つけると「ボーイ(ガール)、ゴーホーム!」と厳しい口調で命じるという説がある(たまにチョコレートを投げてくれることもあるそうだ)。さらには横須賀や佐世保などの古い軍港などでは、山本五十六や五一五事件の連中の幽霊(ほろ酔い?)が徘徊したりしているらしいが、あまり害がないので放置されているらしい。
 
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