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オズのジンジャー将軍

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第八幕その三

「そうなんだ」
「ええ、それ位の大きさよ」
「それは鳥としてはね」
「かなりでしょ」
「うん、オズの国でもあまりいないよ」
 臆病ライオン位の大きさの鳥はというのです。
「本当に」
「そうよね、あと体重もね」
 これもというのです。
「結構な感じよ、羽ばたきの音を聞いていると」
「ご主人様、グリフォンが来ます」
 ここで猫のワインが皆のところに来て言ってきました。
「あの獣が」
「グリフォンがなんだ」
「はい、この果樹園に」
 こうご主人にお話しました。
「向かってきています」
「そうなんだ」
「はい、屋根の上から周りを見ていますと外に見えたので」
 それでというのです。
「今報告に来ました」
「そうなんだ」
「はい、そういうことで」
「彼女だね」
 ご主人はワインのお話を聞いて言いました。
「そのグリフォンは」
「ええ、この果樹園に来るグリフォンはね」
 将軍も応えます。
「彼女しかいないわ」
「そうだね」
「左様ですね、ではですね」
 ワインも応えます。
「これより」
「うん、おもてなしの用意をしよう」
「今からね」
 ご主人も将軍も応えてでした。
 早速色々な種類の果物やお菓子を用意しました、カルロスはそのうず高く積まれた甘いものを見て言いました。
「グリフォンが来るからなんだ」
「はい、だからです」
 シュガーが答えました。
「用意しました」
「これから来られるグリフォンさんは甘いものが大好きなんですよ」
 メイプルもカルロスにお話します。
「それでなんです」
「こちらは甘いものを沢山用意して」
 そしてとです、杏仁も言います。
「食べてもらうんです」
「そしてそのお礼にです」   
 レモンも言います。
「私達はグリフォンさんの持って来る凄い量のお肉を頂くんです」
「お肉だけじゃないんですよ」
 ビスケットは尻尾を振りながらお話しました。
「私達のドッグフードも持って来てくれるんです」
「そのドッグフードがまた美味しくて」
 桜は笑顔になっています。
「私達大好きなんです」
「だからグリフォンさんが来てくれるなら」
 ふわりの尻尾も動いています。
「私達いつも大歓迎なんですよ」
「ですからこうして用意しました」
 サフランも言います。
「沢山のお菓子や果物を」
「そうなんだ、ただね」
 カルロスはここでこう言いました。
「グリフォンって肉食じゃなかったかな」
「そうそう、鷲の頭と翼でね」
「身体はライオンで」
「それで肉食なのよね」
「物凄く強くて」
 恵梨香達四人も言います。
「確か馬肉が一番好きで」
「よく食べるっていうけれど」
「オズの国じゃ違うんだ」
「甘いものも食べるのね」
「そうなのよ、オズの国は皆何でも食べられるでしょ」
 将軍が皆に優しい声でお話しました。 
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