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新ヘタリア学園

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第千三百一話  ゴムとナマコ

第千三百一話  ゴムとナマコ
 黒髪を耳の高さで切って首の辺りは短いやや太くて先に短くなっている眉に穏やかそうな目の青年が出て来て日本に言ってきました。
「すいません、遅れました?」
「いえ、丁度よかったですよ」
 日本は青年に微笑んで応えました。
「丁度マレーシアさんの番でした」
「それは何よりです」
「何処に行っていたんだ?」
 ベトナムがそのマレーシアに尋ねました。
「また海か」
「うん、それでナマコを取っていたんだ」
「やはりそうか」
「日本さんや中国さんにも売れるし」
 それもいい値段で、です。
「海は楽しいしね」
「商魂逞しいのはいいことだ」
 かく言うベトナムもそちらもかなり、です。戦争や外交で強いだけではありません。
「そしてジャングルに行くとな」
「プランテーションだね」
「ゴムだな」
「最近ゴム以外の産業も多いけれどねえ」
「それでもお前はこの二つだな」 
 ゴムとナマコです、マレーシアといえばこの二つみたいです。


第千三百一話   完


                2021・6・23
 
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