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犬の親子関係の素晴らしさ

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第一章

                犬の親子関係の素晴らしさ
 クリスティーナ=ヘルファー、茶色のショートヘアと黒い目の明るい顔立ちの彼女は動物保護センターのシェルターで働いていて仕事と同じ内容のボランティアもしている。
 その彼女は今センターに捨てられた白のミックスチワワのコーラを見て困った顔をしていた。
「キャンキャンキャン!」
「ずっとこうですね」
「仕方ないね」
 先輩のスタッフである中年の男も困った顔で応えた、彼もコーラを見ている。
「捨てられたから」
「だからですね」
「うん、折角子供を産んだのに」
「産んですぐに子供達と引き離されて」
「おまけにこうして捨てられたんだから」
 だからだというのだ。
「仕方ないよ」
「そうですね」
「そう、だから」 
 それでというのだ。
「ここはどうしようか」
「あの、子犬達も引き取りませんか」
 ここでクリスティーナはこう提案した。
「こちらで。それで新しい飼い主を探しませんか」
「家族皆でだね」
「母犬を捨てる人なら」
 そうした輩ならというのだ。
「どうせです」
「子犬もそのうち捨てるね」
「そうしますし」
「そうだね、じゃあ」
「はい、前の飼い主に話して」
「そうしてね」
「子犬達も引き取って」
 そうしてというのだ。
「一緒に心ある人達に引き取ってもらって」
「育ててもらおうか」
「そうしたら」
 今も吠えているコーラに話した。
「この娘も若しかしたら」
「子供達と引き離されてこうなってるだろうしね」
「引き離されて一人になったストレスで」
「子犬達も心配だろうし」
「ここはそうしましょう」
「そうだね」 
 先輩も頷いてだった。
 すぐにセンターの方でコーラの飼い主を説得して子犬達を引き取った、そしてすぐに彼等をコーラに合わせると。 
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