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夢幻水滸伝

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第二百一話 島々を一つにその四

「あの肉食はな」
「どうにもということで」
「ああ、ただあの娘ともな」
「やがてはですね」
「一緒にやってくな」
「そうですね」
「その時は頼りになるわ」
 仲間としてというのだ。
「そうなるわ」
「左様ですね」
「あれで戦闘も采配もいけてな」
「術も強くて」
「政治力もあるからな」
 そちらも備えているというのだ。
「そやからな」
「頼りになりますね」
「味方になったらな」
「今はトレジャーハンターをされていますが」
「この世界の何処かに眠る巨大戦艦探してな」
「何でも古の技術で造られた」
「それを探してな」
 そうしてというのだ。
「そうしてるらしいけれどな」
「それで、ですね」
「今はどの勢力にも所属せんで」 
 そうしてというのだ。
「あちこち自分についてきてくれてる星の連中従えてな」
「この世界の各地を巡っていますね」
「地下世界の愛ちゃん達の手伝いもしながらな」
「地下世界でも星の人がおられて」
「統一を目指してるけどな」
 そのことにというのだ。
「あの娘も力貸してるんや」
「何かと忙しい人なんですね」
「そやな、それで東ティモールはな」
「そうした事情で」
「こっちの世界ではインドネシアとのしがらみはないにしても」
 それでもというのだ。
「そうした事情でや」
「私等の領土にはですね」
「ならん、まあオーストラリアとも一緒になったらな」
 その時のこともだ、ロシティーは話した。
「別に構わんしな」
「同じ勢力になるんで」
「それやったらな、それでな」
「はい、これからは」
「水軍も整備したし」
 特に力を入れていたこの軍もというのだ。
「インドネシアの制海権も握って」
「そのうえで」
「統一していこうな」
「それでは」
「勿論海賊や海のモンスターも退治する」
 統一を進めるだけでなくというのだ。
「ええな」
「そうして民の頭痛の種もなくしていきますね」
「それも星のモンのやることや」
 民の不安を取り除くこともというのだ。
「そやからやってくで」
「わかりました」
 アユも頷いてだった。
 二人は自分達の軍を大々的に動かしていった、自分から従う勢力には兵は送らずそのまま受け入れ戦を挑む勢力には。
 兵を向けるよりもだった。
 彼等の近くにある自分達の勢力や海で賊やモンスターを自分達も出向いて大軍を率いて退治した、そうしてだった。
 彼等に自分達の力を見せてそのうえで降伏の使者を送った、すると多くの従わない勢力も従った。アユはこの状況を見てこのやり方でいくロシティーに言った。
「戦はせんで、ですか」
「そや、賊やモンスターを退治してな」
 ロシティーはアユに官邸で話した。 
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