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それから 本町絢と水島基は  結末

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4-⑸

 その日は、お姉ちゃんとお風呂に入っていたんだけど

「絢 本当に肌の色白いね ちょっとオッパイ大きくなってきたかな でも、ツンと上向いてて可愛い」

「いゃだぁ お姉ちゃん そんなこと お姉ちゃんこそ大きいし、腰がくびれてて羨ましい」

 いつものように、お姉ちやんの部屋で、風呂上りのビールというものを飲んでて、「絢も少し飲んでみれば」と言うので、私、コップに入れてもらった。

「今日は、かつおの塩辛あるからね。初心者はこれから先に食べてから飲むんだよ やってみて」

 私、そのとおりやってみた。「塩っ辛い」でも、少しづつビール飲むと、ほんのり苦みあるけど普通においしい。

「絢 モトシ君とは、進展した? 小学生レベルから」

「うん キスしたの 好きだったから でも、それ以上は・・ 私、今、とっても幸せだし、そんなことしたら、壊れてしまうんじゃぁないかって、怖くて でも、求められたらと・・一応覚悟してるつもりなんやけど・・」

「まぁまぁ 本当に君は純情なんだから モトシ君もかわいそうに 彼も男なんだからね 素朴だしね」

「そうなんやろか 私が悪いんやろか お姉ちゃんこそ、最近、かわったことあるんちゃう? 何か、私、感じるんやけど、お姉ちゃんの下着の感じが変わった 社会人やからかなって思ってたけど、やっぱり違うわ」

「絢の 勘 は鋭いね 部屋の中にしか干してないけどなぁー」

「だから、余計に私、気になってん なんかあったんちゃう?」

「うーん 絢、経験だと思って聞いてね お母さんには、絶対内緒だよ 私、好きな人が居るの 教育委員会の人でね でも、その人、奥さんも子供さんも居るの でも、何回か会ううちに、何か好きになってしまって・・私が、探していたのは、この人だと思うようになってしまって 待ち合わせて、飲みにいくようになってね いつも、私、期待していたの 誘われないかなって でも、いつも、何にもないから、私から、酔ったふりして誘ったの、一度だけでも良いから、初めてのの男の人になってほしいと ホテルの部屋で、私、下着姿になったけど、抱きしめてはくれたんだけど、その人、『男として失格かもしれないが、妻子を裏切れないし、君の親御さんも悲しめることはできない 君のことは好きだけど、一度でも、君を抱くと、歯止めがきかなくなるから』とそのまま、何にも無かったの 私も、熱に浮かされていたのね 彼も私を大切にしてくれたわ」

「お姉ちゃん そんなの嫌だよ、私 不倫じゃあないの 駄目だよ どうしたの 私、お姉ちゃんが理想なんだから 嫌だぁー」

「ごめん 絢 私、どうかしてた もう、大丈夫 あの人に救われたわ アハッー まだ、新品だよ 今度、理想の男見つけるまで」

 お姉ちゃんは、飲み続けていて、私にも継いで、もっと飲めと 私、何だか飲んでしまって

「ウチは、理想の男いるけど、まだ、新品だよ」って、言ってしまった。

 お姉ちゃんは、私をベッドに抱え込んで、「絢の下着、大切な時の為 買いに行かなきゃね」と頭を撫でてくれていた。


 
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