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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:46 女の心意気

 
前書き
チーム男前やその関係者と交流を深めるヤイバとヒトミ
そんな中ヒトミの中にかつての自分を見たレイラの師匠、ナギサがヒトミにファイトを挑む
ヒトミの真意を知るため、ナギサが選んだデッキは………
 

 
カードショップ男前でチーム男前との交流を深めるヤイバとヒトミ
「ダイユーシャでモナークにアタック」
「イゾルデでガード」
ユウダイとヤイバのファイトをレイラとヒトミが見ていた
そしてその様子を見ていたレイラの師匠、ナギサはヒトミの方に視線が向いていた
「フーン………なるほどね」

Turn:46 女の心意気

「あー、もうちょっとだったのに」
「ドライブチェックでグレートダイユーシャが来るっていうのはわかってたからな」
ファイトの内容を振り返るヤイバとユウダイ
「さて、それでは私たちも………」
「ちょっと待ったレイラ」
ヒトミをファイトに誘おうとしたレイラの言葉をナギサが遮った
「師匠?」
「その子とのファイトは私がやるわ、ちょっと興味があるの」
ナギサの言葉にヤイバたちが首を傾げる
「私は構わないですけど………」
「ナギサ」
ファイトを始めるためナギサとヒトミが席に着くと店主の大文字ゴウキがナギサに1つのデッキを渡す
「ほら、“こいつ”だろ?“今使うべき”なのは」
受け取ったナギサがデッキを確認する
「うん、これこれ、さすがお兄ちゃんわかってる~」

「スタンドアップ!ヴァンガード!」
惑星クレイの光の神殿に2人が降り立つ
「ロゼンジ・メイガス」
ロゼンジにライドしたヒトミが目の前の相手を見据える
「(やっぱりグランブルーなのかな………レイラさんの師匠だし、確か前に………)」
「スリング・バースター」
「「えっ!?」」
マスクとスーツで身を包んだ人型のユニットにその場にいた面々が声を上げた
「ノヴァグラップラー?」
「なんであんたが驚いてんの?あんたの師匠なんだろ?」
「いや、私も師匠がノヴァグラップラーを使うところは初めて見るから………」
ヤイバの問いかけにレイラも困惑した様子
普段と違うデッキを選んだナギサの真意が気になる
「スピン・キッドにライド!スリング・バースターのスキルで1枚ドロー」
周囲の戸惑いを気にせずファイトを始めるナギサ
「更に!スピン・キッドのスキルで、手札のスピニング・ヴァリアントを見せれば………」
ナギサがみせたグレード3のカードにヒトミの表情も真剣になる
「(スピニング・ヴァリアント………多分あれが切り札)」
「お互いのヴァンガードに1ダメージ!」
「(余計なことは考えず今はファイトに………)えっ!?お互いにダメージ!?」
気持ちを切り替えようとしていたヒトミだったがスピン・キッドのスキルに意表を突かれてしまった
互いのヴァンガードサークルが爆発し両者が吹っ飛ばされる

1st damage
【ツイン・ブレーダー】
ドロートリガー
パワー=スピン・キッド(18000)
1枚ドロー

「(この動きは後攻の方が強かったなぁ………)
トリガーチェックをしたナギサは表情には出さずに失笑していた
一方爆発を食らったロゼンジは不意を突かれたこともあり目をまわしていた

1st damage
【サークル・メイガス】
トリガーなし

「うぅ………なんか前にも似たようなことがあった気がする」
「クランもノヴァグラップラーだしな」
「?」
「「(“ライザーカスタム”かなぁ………)」」
ユウダイが首を傾げる中レイラとナギサは心当たりとなるカードを思い浮かべていた

「ライド!クォーレ・メイガス!そのスキルで山札の上から二枚確認して、好きな順番で戻してから、ロゼンジのスキルでドロー」
「(さて、今戻したカード………トリガーの可能性が高いけど………)」
手札のキャノン・ボールのカードをちらりと見るナギサ
このカードを使えばクォーレ・メイガスの攻撃を防ぎきることは出来る
「(でも、“後”のこと考えると………)」
今度は切り札のスピニング・ヴァリアントを見る
「(ここはダメージをあえて受けるのが正解ね)」
「クォーレ・メイガス(8000)でスピン・キッド(8000)を攻撃」
「ノーガードよ」

Drive check
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=クォーレ・メイガス(クリティカル2)
パワー=クォーレ・メイガス(18000)

クォーレの攻撃を受けスピン・キッドが吹っ飛ばされる

2nd damage
【スピン・キッド】
トリガーなし

3rd damage
【ロケットハンマーマン】
トリガーなし

「スタイリッシュ・ハスラーにライド!スタイリッシュ・ハスラーとロケットハンマーマンをコール」
リアガードを並べて早くも攻めの姿勢に出る
「(リアガードのスタイリッシュ・ハスラーはダメージゾーンの数だけパワーアップするからブースト込みで26000………なら)」
「スタイリッシュ・ハスラー(9000)でクォーレ(8000)にアタック」
「サイキック・バード(15000)でガード!」

Drive check
【ブーメラン・スロアー】
トリガーなし

「ロケットハンマーマン(8000)でブースト、スタイリッシュ・ハスラー(26000)でクォーレ・メイガス(8000)をアタック」
「ノーガード」

2nd damage
【ロンバス・メイガス】
トリガーなし

「ターンエンド、リアガードを防げないと踏んで確実に止めれるヴァンガードをガード、ちゃんと勉強してるじゃない」
「ど、どうも………」
ナギサに褒められ照れてしまうヒトミ
レイラの師匠だけあってナギサの実力は本物だ
「でも………そうして頑張るのは“誰の為?”」
ナギサの問いかけにドローしようとしていた手が止まるヒトミ
「ごめんなさいね、ただ、昔の私に似てたから」
「昔の………師匠?」
ナギサのその言葉に反応したのは彼女の弟子であるレイラだった
以前のナギサは自分勝手で、好きな人に振り向いてもらうためだけに行動していた
そしてヴァンガードもその手段でしかなかったと
「あの………師匠、ひょっとしてそのデッキ」
「あ、レイラ気づいた?そう、ノヴァグラップラーは最初に私が使っていたクラン、好きな人を追いかけて、そのためだけにヴァンガードをやっていた頃の………」
「ナギサさん………」
「遮っちゃったわね、続けて」
「あ、はい、レクタングル・メイガスにライド、ステラ・メイガス、サークル・メイガス、レクタングル・メイガスをコール、レクタングル・メイガスのスキルで山札の上2枚を確認して、一枚ドロー」
リアガードを展開して攻勢に出るヒトミ
「レクタングル・メイガスでヴァンガードのスタイリッシュ・ハスラー(9000)にアタック」
「ノーガード」

Drive check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=レクタングル・メイガス(クリティカル2)
パワー=レクタングル・メイガス(24000)

レクタングルの杖から放たれた光がスタイリッシュ・ハスラーを貫く
「ファイトのこともしっかり勉強してる、それだけでも馬鹿正直に突っ込んでいた私と違うのは理解できる」

4th damage
【ガーリィ・ドリィ】
トリガーなし

5th damage
【レッド・ライトニング】
クリティカルトリガー
クリティカル=スタイリッシュ・ハスラー(クリティカル2)
パワー=スタイリッシュ・ハスラー(19000)

「サークル・メイガス(8000)のブーストしたステラ・メイガス(20000)でスタイリッシュ・ハスラー(19000)にアタック」
「ブーメラン・スロアー(5000)でガード、でも、あなたが“本気”なのかはわからない」
「レクタングル・メイガス(24000)でスタイリッシュ・ハスラー(19000)にアタック!」
「キャノン・ボール(15000)でガード、見極めさせてもらうわ、このファイトで」
ヒトミの攻撃を防ぎ切りナギサのターンへと移る
「無敵のヒーロー見参!スピニング・ヴァリアント!」
ヨーヨーにも似た武器を振り回しながら身構えるスピニング・ヴァリアント
「イマジナリー・ギフト!アクセル2!このギフトが置かれた時1枚ドロー」
このドローで攻撃に使えるユニットやガーディアンを揃え連続攻撃をより生かすことが出来る
その分攻撃力は控えめでこのギフトはアクセル1と違い上昇するパワーは5000となっているが………
「(今のタイミングでは十分すぎる………)」
ヒトミが身構える中ナギサは手札を見ていた
「(一枚足りないか………でも、攻めるならこれで十分!)コール!」
アクセルサークルに置かれたガーリィ・ドリィがにやりと笑いながらこぶしを構える
「更にカップボウラー、スマッシュ・マッシャーをコール」
ナギサの陣形を見たゴウキは思案する
「(リアガード5体………スマッシュ・マッシャーか………ガーリィ・ドリィがいるんならもう1体欲しいところだな)」
カップボウラーの後ろでハンマーを構えてるユニットを気にするゴウキ
「アタックした時、スピニング・ヴァリアントのスキル発動」
発動宣言と共に一気に4枚のカウンターブラストを支払うナギサ
「一気に4枚!?」
「これによりこのユニットをパワー+10000!そのうえでこのアタックに対する手札からのガードは3枚以上出さなければできない!」
「えっ!?3枚も!?」

「スピニング・ヴァリアントのあのスキルは前列のユニット4枚とカウンターブラスト4枚を必要とする必殺のスキル」
「あっ!それで師匠はギリギリまでガードしなかったんだ!」
ガードにユニットを割かず、あえてダメージを受けることでスピニング・ヴァリアントのスキル発動を狙ったプレイング
ヒトミの手札は5枚、ここでガードに3枚以上切ればこの先のファイトが苦しくなる
「スピニング・ヴァリアント(22000)でレクタングル・メイガス(9000)にアタック!」
「ノーガードです」

Twin drive check
【ウォールボーイ】
ヒールトリガー
パワー=ガーリィ・ドリィ(27000)
2nd check
【スピニング・ヴァリアント】
トリガーなし

スピニング・ヴァリアントの武器がレクタングル・メイガスを跳ね飛ばす
空中に投げ出されたレクタングル・メイガスにリアガード達が向かってくる

3rd damage
【ペンタゴナル・メイガス】
トリガーなし

「スマッシュ・マッシャー(8000)のブーストしたカップボウラー(22000)でレクタングル・メイガスを攻撃」
※カップボウラーのスキルで他のヒーローのユニットがいるときパワー+5000
「ノーガード」
カップボウラーの放った球体の直撃を受けレクタングルが地面に叩きつけられる

4th damage
【テトラ・メイガス】
トリガーなし

「ガーリィ・ドリィ(27000)でレクタングル(9000)にアタック!」
倒れたレクタングルに飛び掛かったガーリィ・ドリィが勢いよく拳を振り下ろす

5th damage
【ヘキサゴナル・メイガス】
トリガーなし

「ロケットハンマーマンのブースト時のスキル、ヒーローのスタイリッシュ・ハスラーをブーストした時、パワー+5000、ロケットハンマーマン(13000)のブーストしたスタイリッシュ・ハスラー(34000)でレクタングル・メイガス(9000)に攻撃」
「スフィア・メイガス(20000)でガード、ステラ・メイガス(5000)とレクタングル・メイガス(5000)でインターセプト」
スタイリッシュ・ハスラーの放った攻撃をメイガスたちが受け止める
「ターン終了時、スタイリッシュ・ハスラーをソウルに入れることでカウンターチャージ」
「スタンドアンドドロー、手繰り寄せた運命のその先へ!ライド!ヘキサゴナル・メイガス!」
手を広げながら姿を現す青い衣装の女性ユニット
「確かに………少し似てるかもしれない………でも」
ギフトのカードににそっと手を伸ばすヒトミ
「きっかけが違う………私はヴァンガードと出会って、そこから彼と出会って前に進むことが出来た」
ヘキサゴナル・メイガスがそっと目を開いて目の前のスピニング・ヴァリアントに笑いかける
「一つだけ言えること、私はヴァンガードが好き、それはきっとこれからも変わらない!」
ギフトの1枚を手に取るヒトミ
「イマジナリー・ギフト!プロテクト2!これをリアガードサークルに!設置!」
サークル・メイガスの前の空いていたリアガードが照らされる
まるでヤイバたちの使う“フォース”のギフトのように
「プロテクト2………ここでそれを選ぶのね」
プロテクト2はそのサークルにいるユニットのパワーとシールドを上昇してくれる
だが確実なガードを可能にするプロテクト1と比べるとリスクが多く使いこなすのは難しい
「ヘキサゴナル・メイガスのスキル、山札の上から2枚確認し、好きな順番で戻して1枚ドロー」
「(ヴァンガードが好き………か)」
先ほどのヒトミの言葉が胸に残るナギサ
「クォーレ・メイガスをコール!スキルで山札の上2枚を確認!」
「(あの頃の私は………そんな風に言えたのかな………)」
「テトラ・メイガスをコール!1枚ドローして、手札のニケを山札の上に!さらにヘキサゴナル・メイガスをコール」
ユニットを全面に展開し攻めの姿勢に出るヒトミ
「クォーレ・メイガス(8000)のブーストしたヘキサゴナル・メイガス(20000)でスピニング・ヴァリアント(12000)を攻撃!」
「ツイン・ブレーダー(守護者)で完全ガード!」
手札のスピニング・ヴァリアントを捨てることでヘキサゴナル・メイガスの攻撃を止めるナギサ

Twin drive check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ステラ・メイガス(クリティカル2)
パワー=ステラ・メイガス(24000)

2nd check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ヘキサゴナル・メイガス(クリティカル2)
パワー=ヘキサゴナル・メイガス(32000)

「ダブルクリティカル………」
「サークル・メイガス(8000)のブースト!ステラ・メイガス(34000)でスピニング・ヴァリアント(12000)にアタック!」
ステラ・メイガスの杖に輝きが集まる
ナギサはその輝きに見とれ目を閉じた
「ノーガードよ、来なさい」
ステラ・メイガスの放った光がスピニング・ヴァリアントを包み込んだ

5th damage
【ロケットハンマーマン】
トリガーなし
6th damage
【スピニング・ヴァリアント】
トリガーなし

「………勝った」
「ガーリィ・ドリィのスキルが使えたら違ったかもしれねけどな………」
リアガードのヒーロー5体以上で常にシールドを上昇させるガーリィ・ドリィのスキル
それがあればナギサはヘキサゴナル・メイガスのアタックを凌ぐことが出来たはず、だが………
「そうは言ってもこっちもコスト不足でスピニング・ヴァリアントのスキルも使えないし、使えたとしてもプロテクト2でケアされちゃってたからね………」
スピニング・ヴァリアントのスキルが発動した場合完全ガードではコスト含めて4枚の消費
一方でプロテクト2ならインターセプトのみで手札の消費を抑えることが出来る
プロテクト2で上昇したステラ・メイガスのシールドは15000、トリガーが出なければスピニング・ヴァリアントのアタックを止めることが出来る
「本当はグレード2がもう1枚あったらよかったんですけど………わっ!?」
突然ナギサに抱き着かれ戸惑うヒトミ
「恋もヴァンガードも、どっちも頑張りなさい、私にはできなかったことだけど………きっとあなたならできる」
「は、はい………」
優しく囁かれたナギサの言葉に耳まで真っ赤になるヒトミ
「さーて、もうちょっとこのデッキでファイトしたいな、レイラ相手してくれる?」
「ええ、私もノヴァグラップラーを使う師匠に挑戦してみたいです」
「っていうわけでお兄ちゃん、このデッキもうちょっと借りるね」
「いや、そのデッキはお前にやるよ」
「ヒトミ、俺ともファイト………っていうかお前いつまで赤くなってるんだ?」
「うぇ!?えっ!?うん………ファイトだよね」
「(あらぁ~、私とは違った意味で前途多難だわ………)」
ヤイバとヒトミの会話を聞きながらファイトの準備をしていたナギサにふと、ゴウキが声をかける
「ナギサ!………ヴァンガードは好きか?」
その問いかけにデッキを見てかつてのことを思い返す
想いを遂げられず、一度は辞めようとさえした
だが………
「大好きよ、当たり前のこと聞かないで」
「だな」
はっきりと言い切ったナギサの様子にゴウキも満足げに笑った
 
 

 
後書き
次回予告
ついに始まるGクエスト
今まで出会った様々なライバルたち
そしてかつての強豪たち
多くの壁がヤイバたちに立ちはだかる
turn:47 Gクエスト開幕 
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