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彼女は軍師

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第四章

 その方法を採用すると店に来るヤクザ屋さんの数は減りそしてそれまで如何にもという感じだったのが穏やかになった、それでだった。
 バイトの店員達も驚いて言った。
「いや、凄いな」
「警察に話して警察官立ち寄り所ってカードお店に貼っただけでな」
「ヤクザ屋さん来る数減ったな」
「しかも来ても滅茶苦茶静かだし」
「それだけでこうなるとかな」
「信じられないな」
 こうしたことを話した、そして龍造寺もともよに言った。
「まさか警察にちょっと話して」
「警察官立ち寄りってカードをお店に貼っただけでっていうのね」
「こうなるなんてな」
「ヤクザ屋さんの天敵でしょ」 
 ともよはその龍造寺に微笑んで言った。
「そうでしょ」
「ああ、警察はな」
「ヤクザ屋さんは悪いことをしているからヤクザ屋さんよ」
「警察に捕まる心当たりなんてな」
「幾らでもあるわ」
「そうだよな」
「だから警察の人が来る様な場所ならね」
 そうした場所ならというのだ。
「あまり近寄らなくてね」
「入っても大人しくなるな」
「そうなるわ」
「そういうことだな」
「だからね」
 それでというのだ。
「こうしてみたの」
「そうなんだな」
「成功したわね」
「少しのことでもか」
「そうよ、抜群の効果を出す場合もあるわ」
「そうなんだな」
「お客さんには来るなとは言えないけれど」
「やり方があるんだな」
「他のガラの悪い人もお店に来なくなったし」
 脛に傷を持つ者達がだ。
「このこともよかったわね」
「本当にそうだな」
「あとね」
 ともよはこうも言った。
「今度はね」
「何かな」
「本社の方にお話して」
 それでというのだ。
「バリアフリーもね」
「お店にするんだ」
「どうかしら」
 こう彼に言うのだった。
「このことは」
「ああ、バリアフリーだね」
「障害者の人もお店に来られるわね」
「やっぱりね」
「だからね」
「それを本社に申請して」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「認めてもらいましょう」
「いいね、これが全部のお店に行き届いたらね」
「障害者の人も楽にお店に入られるでしょ」
「それで食べてもらえて」
「それにこう言ったら下衆かも知れないけれど」
 それでもとだ、ともよは龍造寺に話した。
「けれどね」
「それでもだね」
「お店の、企業全体の宣伝にもなるし」
「いいね、じゃあね」
「本社に提案してみましょう、二人でね」
「俺もなんだ」
「頷いてくれたってことは賛成してくれたということね」
 ともよは龍造寺に顔を向けて微笑んで問うた。
「そうね」
「ああ、それはな」
「だったらね」
「俺もなんだ」
「あと一人で考えるよりも」 
 それよりもというのだ。
「二人であれこれ考えてお話していった方がいいものが出るでしょ」
「俺頭悪いよ」
「私よりっていうの」
「ずっとじゃない」
「いえ、私の考えに頷いてくれるってことは」
 それならとだ、ともよは龍造寺に微笑んで答えた。 
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