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オズのジンジャー将軍

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第四幕その四

「思っていました」
「君達にしてもだね」
「昨日はお話していませんでしたが」
「こうしたことはお話にしにくいしね」
「はい、それで」
 その為にというのです。
「そうでしたが」
「僕達もこのままではと思っていました」
 レモンも言ってきました。
「本当に」
「それでドロシーさんが言ってくれて」
「助かりました」 
 そうだったというのです。
「これもオズの神々の配剤ですね」
「そうだね」
「偶然に思えても」
 それがというのです。
「実はですね」
「そうだよね」
「今そう思います」
「人手も必要ですね」
 桜も言ってきました。
「つくづく思います」
「そうだよね、その場所に応じてね」
「どうしても人手が必要ですね」
「この農園の広さだと」 
 カルロスも思うことでした。
「どうしても二人だけだとね」
「無理ですね」
「しかもお家が広くて」
「お屋敷みたいで」
「お部屋も多くて」
「お風呂も広いしね」
「立派なお家ですよね」
 ふわりも言うことでした、犬達は皆の周りにいて一緒に歩いています。歩く速さはカルロス達に合わせています。
「本当に」
「そうだね、けれどね」
「広過ぎますね」
「お二人だけだとね」
「だからですよね」
「うん、そう思うと」
 それならというのです。
「ドロシー王女も気付いてくれて」
「アン王女も提案してくれました」
 サフランも言ってきました。
「本当によかったです」
「そうだね」
「ええ、それで」
 それにというのでした。
「今私達もほっとしています」
「いや、皆さんが来てくれてです」
 サフランは尻尾をぱたぱたとさせています、このことは他の犬達も同じです。
「僕達もよかったとです」
「思っていてくれているんだ」
「はい、それで暫くの間はですね」
「ここで働かせてもらうよ」
「そうですね」
「宜しくね」
「それでは」
「ただね」 
 臆病ライオンは自分達の周りの木々を見上げて言いました。
「この高さだと皆が。子供達が収穫するには難しいね」
「脚立が必要だね」 
 トトも見上げて言いました。
「どうしても」
「そうだね、脚立でなくてもね」
「道具が必要だね」
「それなら」
 犬達はすぐに答えました。 
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