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泥みたいになった砂浜で

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第一章

                泥みたいになった砂浜で
 オーストラリアは広い、その為様々なペットを飼育出来る状況にある。
 その為田舎の方では犬や猫だけでなく牛やカンガルーをペットに迎えている家庭もあるがジーロングのグラハム家では。
 馬をペットにしていた、それでニコール=グラハム濃い茶色の髪の毛と中年だが皺がなくしかも睫毛の長い鳶色の目と唇それにスタイルが整っている彼女は娘のパリス自分によく似た彼女に笑って話していた。
「こうした場所でこそね」
「馬を飼えるのよね」
「そうよ、馬は素敵な生きものよ」
 愛馬達を見つつ娘に話した。
「優しくて繊細で」
「しかも賢くてね」
「こんないい生きものはいないわ」
「全くよね、うちは牧場だし」
 羊達のそれでとだ、娘も言った。
「尚更ね」
「馬がいてくれるとね」
「助かるわね」
「牧場の中を馬に乗って見て回って」 
 そしてというのだ。
「運動にもなるし」
「乗馬をしてね」
「本当にいいわね」
「うちは十頭いるけれど」
 見れば厩舎の中にそれだけの馬達がいる、どの馬も大きく体格も毛並みもいい。大事にされているのは明らかだ。
「どの子もね」
「可愛いわね」
「この達とコリー達もいて」
「うちはやっていけてるわね」
「牧場をね」 
 羊達のそれをとだ、こうした話をしながらだった。
 グラハムはいつも馬達と親しんでいた、そしてだった。
 牧場の中を馬に乗って移動して日課として乗馬も楽しんでいた、毎日砂浜のところを娘と共に馬に乗って散策していたが。
 ある日だ、急に。
 砂浜をいつもの様に馬に乗って駆けていると急にだった。
「!?」
「ヒヒン!?」
 足場がぬかるんだ、そして。
 その場にずぶずぶと沈みだした、この時彼女はアストロ十八歳になる雄の茶色の馬に乗っていたが。
 慌てて彼から飛び降りて一緒にいた娘のハリス少し後ろで馬に乗っている彼女に対して急いで言った。
「来ないで!」
「!?ぬかるんでるの」
「そうみたい、泥みたいよ」
「嘘、砂浜なのに」
「私にもわからいわ、けれどここには来ないで」
「私達もぬかるみに入るから」
「ええ、すぐにお父さんを呼んで」
 こう言うのだった。
「それですぐにね」
「アストロを助けるのね」
「そうするわ」
「ヒヒン!」
 見ればだ、彼は。 
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