新ヘタリア学園
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第千二百四十五話 人たらしでも
第千二百四十五話 人たらしでも
桂さんは恐ろしいまでの人たらしでした、ニコポンという仇名は本当に伊達ではありませんでした。
ですがそれでもです。
「新聞は好き勝手書きますね」
「政党の方はそうでありますね」
「もう無茶苦茶書きますね」
「文屋はそういうものでありますね」
全く気にしていない桂さんです、そのうえで日本に言います。
「まあそれでもであります」
「いいですか」
「それが面白いであります」
にこりと笑って言います、この辺り後世の某脚本家さんも一緒です。
「だからどんどん書いていいであります」
「批判的どころではない意見も」
「それが面白いでありますから」
またこう言う桂さんでした。
「文屋からの評判は悪くてもいいであります」
「わかってくれる人がわかってくれれば」
「いいでありますよ」
「国民の皆さんもそうですね」
「理解してくれる人はいてくれるであります」
それでいいと言う桂さんです、どうもマスコミはこの時から全く変わっていないみたいです。人が代わってもその本性は。
第千二百四十五話 完
2021・5・26
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