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絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 結末

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第四章
  4-⑴

 夏休みも終わろうとしていた。久々に絢を呼び出した。近くの私立の工業高校に進んだ小学校の同窓の田中大樹から嫌なウワサを聞いたからだ。大樹によると

「絢チャンが最近、うちの学校の先輩だけど、あんまり良くないグループと遊んでいたらしいんだ。電車の中で絢チャンを見かけて、紹介しろっと、小野雅恵に言ったみたい。小学校の時、絢チャンと同じグループの小野雅恵。あいつは中学に行ってからおかしくなったみたいで・・・。彼女に絢チャンは誘われているらしい。」

 図書館のロビーで絢を待っていると、小学校同級の早瀬いづみが男と連れ立って出てきた。すると何かもめているみたいで、口論していた。見ていると、けんか別れみたいだった。その後、僕が座っているのに気づいて、

「あー 水島君じゃあないー 久しぶりだね 元気なのー」

 隣に座ってきた。前よりきれいになっていた。

「何を言い合っていたん」と聞いたら

「付き合っていたんだけど、あんまり細かいこと言うから、けんか別れしたんだ」

 その後も、高校生活のことを話込んでいたら、

 その時、絢がやってきた。絢は胸に大きなひまわりの絵のノースリーブのTシャツにジーンのミニスカート姿だった。今まで、あんまりこんな格好を見たことが無かった。

 絢は、二人が並んでいるのを見て、少し間を置いて

「久しぶりー元気?」

 と、一応早瀬いづみに向かって簡単に挨拶しながら、うす笑いで図書館の中に入って行った。

「あー まだ絢チャンと続いていたんだ。ごめんネ、彼女勘違いしたかしら、説明しといてネ、じゃー又ネ」

 と言いながら早瀬いづみは立ち去って行った。 
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