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ダンジョン・バトルロワイヤル~超頭脳による世界救済最善ルート~

作者:txksr
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第一部
エピソード0
  第5話 【魔王になったらしい】 …ああ、やっぱり二重人格かもしれない。

目を覚ますと、見慣れた天井が目に映る。

(ここは…僕の家だな。)

起き上がると、貧血のように頭がクラクラする。

(夢だった? …とりあえずスマホを見ればわかるか。)

ハルキは、なぜか左手に持っていたスマホを操作しようと手を動かす。

(―――!?)

片頭痛のような痛みが頭に響く。

(僕の名前は…ハルキ?)

違和感を覚える。 そして、あるはずの名字を思い出せない。

知識として、生まれるためには両親が必要なことは理解している。

しかし、両親の名前も思い出せない。

(…あれは現実だったか。
【カオス】は『人間に関する記憶』をすべて失うんだったな。
予想通り名字も思い出せないが、それどころか名前の漢字すら忘れるのか。)

少々考え事をしていると、
いつもなら聞こえてくる近所の人たちの話し声もなくやけに静かなことに気づく。

ハルキが家から出ると、ありえない光景が目に映る。

遠くを見渡せば山が見える。 アパートの前にはアスファルトの道路。
興味がなかったのでどんな人が住んでいるかは知らないが、
見慣れた家やアパートが立ち並んでいる。

しかしーーー人の気配が一切なかった。

歩いている人、自転車に乗っている人、道路を行きかう車―――
すべてが存在しなかった。

まるで、この世界にひとりだけ取り残されたような幻想に襲われる。

そしてなんと、自宅以外はどこも扉が開かなくなっていた。
ハルキは試しにガラスを蹴ってみたが、割れるどころかヒビすら入らない。

(建物は…少なくとも【カオス】本人には壊せないようになっているのか?)

ハルキは家に戻ると、スマホを操作した。

スマホの画面には見慣れたアイコンの中に、
ポツンと見慣れぬアイコンが加わっていた。

ハルキはとりあえず見慣れたアイコンをタッチすると、普通に開くことができた。

(ん? 他のアプリも使えるのか。
じゃあもしかするとそこから消された記憶がわかるかも。)

ハルキはスマホを色々と操作してみた。

(…駄目か。
重要なことはメモアプリに記録していたはずだが、何も書いてない。
やっぱりそういうところは消されているのか。
まあメモアプリが使えるとわかっただけでもよかった。

でも…なぜかネットは使えるぞ。 これなら情報操作ができるな。)

その後、
【世界救済プロジェクト】というラベルが表示されたアイコンをタッチする。

『【世界救済プロジェクト】スタート! まずは自分のステータスを知ろう!
              【ステータス】              』

【ステータス】と書かれているところをタッチする。

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【ステータス】

名前:ハルキ
適性:カオス
種族:魔王
Lv:1
CP:100
肉体:E
魔法:E
知識:E
創造:E
錬成:E
BP:10
特殊能力:魔王
     支配領域創造
     配下創造
     アイテム錬成
     超頭脳

————————————————————————————————————————————

(本当にゲームみたいだな。 ステータスはランク制か。

…あと、やっぱり『魔王』なのか。 ついに人間を辞めたな。
【カオス】が魔王ってことは、やっぱり【ロウ】は勇者か?

それに『カオス』が『適性』で『魔王』が『種族』ってことは、
『カオス=魔王』じゃなくて魔王の配下も【カオス】になるのかな。

そういや『進化』して魔王になったみたいだけど、
魔王からも何かに進化したりするのか?
それにゲームだと魔物系はだいたい進化できるし、配下も進化しそうだな。)

それぞれの項目をタッチすると、さらに説明が書かれていた。

————————————————————————————————————————————

Lv…レベル。 強さの目安。 レベルが上がるとBPを獲得する。

CP…カオスポイント。 様々な現象を実行するために必要なポイント。
  時間とともに少しずつ回復する。

肉体…身体能力。 腕力、耐久、敏捷、反応に反映される。

魔法…一部の特殊能力の威力に反映される。 特殊能力の習得にも関わる。

知識…造詣(ぞうけい)の深さ。

創造…支配領域および配下創造に反映される。

錬成…アイテム錬成に反映される。

BP…使うと任意の能力を上昇させる。 レベルが上がると獲得できる。

特殊能力…習得している特別な能力。

魔王…大気中の魔素を吸収するため、それ以外のエネルギーが不要となる。
   支配領域創造、配下創造、アイテム錬成の特殊能力を得る。

支配領域創造…支配領域を創造することができる。

配下創造…配下を創造することができる。

アイテム錬成…アイテムを錬成することができる。

超頭脳…思考力や創造力がものすごく高い。 ※魔王の能力の「創造」とは無関係

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(知識は説明がなさすぎて詳しくわからないが、
それ以外はだいたいわかったかな。

『魔王』は食事も睡眠もいらないらしい。
24時間労働なんてしたくないけど、これで今後いくらか楽になるのは間違いない。

あと『魔王』の特殊能力で『創造』と『錬成』ができるようになってることから、
【ロウ】にはその2つの能力がない可能性が高い。
逆に言えば、残りの3つはあるだろう。
そして、大して強力ではないだろうが【ロウ】にしかない能力もありそうだ。

…で、『超頭脳』は多分僕の固有能力だろう。
固有能力は他の魔王や【ロウ】にもありそうだな。

CPは自然回復するなら今のうちに使っておいた方がよさそうだな。)

続いてスマホを操作すると、画面にはーーー

『魔王の い ろ は

 い! まずはBPを振って、能力を強化しよう!

 ろ! 続いて支配領域を創造して、自分好みに仕上げよう!

 は! 最後に支配領域を守る配下を創造しよう!

 これで準備は終了だ! 激しい争いを繰り広げて、世界を救済してね!』

(…完全にゲームのチュートリアルだな。
まあでも、とりあえずこの通りにやっていけば最初は問題ないだろう。)

画面には【ステータス】、【支配領域】、【所持品】、【配下】、
【支配領域創造】、【配下創造】、【アイテム錬成】、【BP振り分け】、
【スペシャル】とラベルのついたアイコンが表示された。

(明らかにひとつ異質な奴があるが…その前にCPを使ってしまおう。)

ハルキは【配下創造】をタッチして、とりあえずスライムを100体創造する。

画面をタッチすると地面から五芒星の輝きが現れ、
そこから生えてくるように100体のスライムが創造された。

(これについては後だな。)

ハルキは、現れたスライムたちを無視して先に進めることにした。

ひとつだけ色合いの違う、
【スペシャル】とラベルのついたアイコンをタッチする。

『スペシャルサービス! ひとつだけ質問にお答えします。』

(1つだけ質問できる、ね。
【スペシャル】はこういうタイプの開始ボーナスだったか。
でもどこまで答えてくれるかわからないんだよな。
何でもいいなら『役に立つ情報すべて』でいいから楽なんだけど…
しかも『戻る』ボタンがないから保留にできない。
これは色々やってから押した方がよかったかもしれないけど、
【スペシャル】の内容がわからなかったから仕方ないか。
…これはしっかり考えた方がよさそうだな。)
 
 

 
後書き
※「」…ハルキ(主人公)、『』…txksr(作者)

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「それにしても、
3回も同じミスをする馬と鹿がつく奴のくせに
よく頭脳無双系のラノベを書こうと思ったね?」

『唐突にディスられた。
…ああ、それはね、実は僕…二重人格なんだ!』

「へぇ…(白目)。」

『ちょっと! 信じてないでしょ!』

「うん、まあ。」

『取り繕いもしない! 信じてよ!』

「…何でそう思ったの?」

『いやー僕、とっさに考えたやつは大体ひどいアイデアなんだけどさぁ。』

「そうだね。」

『…で、でも、
じっくり考えたり、時間をおいてからふとした時に考えたりすると、
いいアイデアが浮かぶんだよね!』

「うん。 それで?」

『…え?』

「え?」

『…いや、終わりだけど?』

「は? 二重人格は?」

『え?
だから、いいアイデアが浮かぶときは別の人格が考えてるのかなぁ、って。』

「…txksr君。」

『な、なに?』

「それは君がいいアイデアを思いつきやすいのがそういうときなだけで、
二重人格ではない。」

『…え? そうなの?』

「明確に別の人格がいると感じたことある?
もしくは、たまに記憶がないときがあるとか。」

『…いや、ないけど。』

「…ああ、やっぱり二重人格かもしれない。
こんなバカから僕が作られたなんて思いたくないし、そうだったらいいな…。」

『ちょっと!』

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「面白かった」・「続きが気になる」という方は、
高評価とお気に入り登録をしてくれると嬉しいです。

また、エッセイも投稿しております。
こちらはひとカケラの面白さもないですが、
知っていればいつかあなたの役に立つことが書けたと思うので
よかったら読んでみてください。

「【健康大全】 エッセンスver.」と
「【何かを上達させたいときにまず最初に知っておくべきこと】」
の2つは特におすすめです。

…あと、作者は豆腐メンタルなので叩かないでください。

いや、ほんとマジで。
 
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