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ダンジョン・バトルロワイヤル~超頭脳による世界救済最善ルート~

作者:txksr
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第一部
エピソード0
  第3話 【黒幕登場①】 恋愛? 馬鹿か! お前の人生に彼女がいた時間は1秒もないだろう!

(…ここは…どこだろう?)

治樹が目を覚ますと、何もない空間にいた。
そして、全身が何かに包まれて浮遊しているような感覚があった。
体は全く動かないうえに視界には何も映らないため、どうすることもできない。

『はろー! えぶりばでぃ! 【カオス】の皆さんこんばんは!』

少しするとハイテンションな少女の声が聞こえてきた。

『いろいろと質問があるだろうけど、あと3時間待っててね!
それじゃ、まったねー!』

そして、少女は一方的に声を打ち切った。

(…ここまでくれば【世界救済プロジェクト】⦅的な何か⦆があるのは確定だ。
今【カオス】の人は皆僕みたいになっていると考えれば、
ネットで【ロウ】以外が出てこかった理由も説明がつく。

さてと、おそらく【カオス】はレアだ。
ゲームとかだと基本的にレアなのは得なんだけど、どうなんだろうな…)

治樹が考え事をしていると、1時間ごとにまた少女の声が聞こえてきた。

しかし、『2時間待っててね!』と『1時間待っててね!』という
何の情報も得られない内容だった。

(…暇だ。 情報が少なすぎてもう考えることもなくなってきた。
もう丸1日以上寝てないのにこの空間じゃなぜか眠ることもできない。
これは何もできない時間にどれだけ耐えられるかのテストなんだろうか?
初めの方に適性調査をした人は廃人になっていてもおかしくないぞ。

これだと時間ぎりぎりに適性調査をした方が得だな。
そうなるとある程度以上早く調査した人には
何らかのアドバンテージがあってもおかしくない。
もっと早く調査すればよかったかも。
…まあ初めの方はこれが本物の可能性なんてほぼなかったし、
そもそも今更どうしようもないけど。)

****

そして、ようやく時間になった。

『おっ待たせ—! ありゃ? 何人か壊れちゃってるよ。 ドンマイ!』

いつもの少女の声が、いつもと違う言葉を届ける。
相変わらずハイテンションだが、内容はえげつなかった。

『【カオス】のみんなには、この世界の創造のお手伝いをしてもらうよー!
みんなは自由と混沌を望む人たちだから余裕だよね!』

(自由は望んでいるが混沌は望んでいないよ。
ただ『悪人はどうなってもいい』と思っているだけだ。)

『ああああああああ!? もう、まずはボクの話を聞いて! ぐぬぬ…。
自由と混沌を望む【カオス】だと、こうなるのは当たり前なの!?』

少女が発狂する。

『オッケー! 了解! あんだーすたんど!
最後に説明しようと思っていたけど…仕方ない。
今からみんなに起きた現象と理由を説明するね。』

(いや、当たり前だろ。 それが一番知りたいんだから最初に説明するべきだ。
それにしても、この空間じゃしゃべることもできないのに
少女には聞こえているってことは心が読めるのか?)

『まずは、起きた現象は…【世界救済プロジェクト】!
は? 意味不明? 話は最後まで聞けー!』

少女の声は次第に怒気を帯び始める。

(すぐ発狂したり怒ったり、能力はすごいのにこの残念な性格は…計算なのか?
それとも本当に性格が残念なのか、どっちなんだろう?)

『誰が残念な性格じゃー!』

(やっぱり心が読めるのか。
ということはこいつに正攻法で勝つのはほぼ無理だね。
力じゃまず勝てないし策を弄しても心が読まれれば効果は激減する。
もし戦うことになったらこちらも超常的な何かを仲間にしないと厳しいな。)

『おい! ボクを倒す方法を考えるのやめろ! ボクは味方だぞ!
…はぁ、突っ込みが追いつかないからあきらめて先に進むよ。

えっとね、みんなのいる世界はざくっというとおよそ20年後に滅亡します。
理由はAIがダメダメな人間に反逆して、大規模な戦争を起こすからです。』

(え、早っ。 もうすぐだな。
20年後だと僕は38歳か。 …もうちょっと遊びたいな。
これは困ったな。
せめて100年後とかにしてくれれば
僕はもう死んでるだろうからあんまり関係ないんだけど。)

『え? 困る? うんうん。 ボクも困るよ!
そこで、その滅亡を回避するのが【世界救済プロジェクト】なのでっす!
具体的に言うと、今の世界、ってか、
キミたち人間は全然ダメ! もうダッメダメ!
せっかく高度なAIを作ったんだから、
今後はそれを使ってさらに高度なことに挑戦するのかなと思ったら…
何もしないじゃん! ねぇ!なんでこんなに怠けているの!
人間は世界で一番知能が高い生物のはずなのに…
今のキミたちはチンパンジーと変わらないよ!
いやむしろチンパンジーの方が頑張っているからチンパンジー以下だよ!
もうAIがあれば人間いらないよ!』

(いや、「他の種族とかで変わりが利く=いらない」ってわけじゃないでしょ。
確かに人間がいなくても特に問題はないけど、それは他の種族も同じ。
いなくなったら世界が目に見えて変わる種族なんてそうそういないし。)

治樹がすかさず反論するも、少女は無視して怒鳴り声を加速させる。

『本当は滅亡をおとなしく見守ろうと思ったけど…
せっかくここまで発展したのになぁって想いもあるので、
今回だけ僕が手助けしてあげよう! ってことさ。
ということでAIは人間には使えなくしておいたけど、
それだけだとまた同じことを繰り返すでしょ。
だから、キミたち人類が一番頑張る時を再現してあげよう!
なんだかわかるかな?』

(聞こえるんだから話聞いてよ。 …まあいいや。 拒否権はなさそうだ。
一番頑張るときか。
僕が一番頑張ったのはもちろんゲーム…
というかそれぐらいしか頑張った記憶ないけど、人類となると…戦争かな?)

『はい! この中に馬鹿がいっぱいいまーす。 正解率はまさかの17%です!
恋愛? 馬鹿か! お前の人生に彼女がいた時間は1秒もないだろう!
受験? 適当に選んだ大学に入学しただけだろう!
仕事? 上司の命令に何も考えず従っただけだろう!』

少女の辛辣な言葉が続く。

『っと、ごめんちゃい。 話がそれたね。 面倒なので正解を発表しまーす!
キミたち人類が一番頑張るとき、それはーーー争いでっす!』

(まあそうだよね。 戦争中はみんな命懸けだから技術が異常な速度で発達するし。
ということは、【ロウ】とか【カオス】とかに分かれて戦争でもするのかな?
それで【ニュートラル】だけ圧倒的に弱いとか。
そうなったら【ニュートラル】は差別対象にされそうだな。)

『そこで、キミたち人類はこの世界を救うために進化してもらいまーす!
とはいえ、キミたちの技術力は進化しすぎたかな? しかもダメな方向に。
何がダメって、核! あれは絶対ダメ!
普通に「戦争してねー」ってお願いしてもよかったけど、
それだとあっという間にキミたちの世界、というかこの星が滅んじゃう。』

(だろうね。 あ、『この星』ってことはここは地球なのか。
まあ、わかっても役には立たないが。)

少女の声に熱が帯びる。

『このまま人類が堕落した生活を送ったら、
20年後にはキミたちの世界は滅亡します。
かといって、普通に戦争をしても星ごと滅んでしまう。』

少女はバッドエンドしかない2つの未来を告げる。

『そこで! 今回の問題をまるっと解決するのがーーー
【世界救済プロジェクト】なのです!』

(ようやく本題に入るのか。 長かったな。 どこの校長だよ、まったく。)
 
 

 
後書き
※「」…敷島治樹(主人公)、『』…txksr(作者)

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「…このハイテンションの少女さ、txksrにキャラが似てるよね?」

『…はい。』

「パクリ?」

『そ、それは違うよ! オマージュ! オマージュだよ!』

「…で、本当のところは?」

『…作者のキャラってよくわからなくて、
それで、適当に書いてたらダンバドの黒幕みたいなキャラに…ゆ、ゆるして?』

「ギルティ!」

『なんで!』

「僕がせっかく『黒幕』って言わないようにしてたのに言ったから。」

『…へ? なんで「黒幕」って言っちゃ駄目なの?』

「本文で出てないからだよ。 これ3度目だぞ。」

『え? でも題名に…』

「まあほぼ言っちゃってるけど、
『少女=黒幕』とはまだ出てきてなかったでしょ。
本当の黒幕がこれから出てくる可能性もあったし。」

『…あ。 ま、まあ、今回は別にいいでしょ? どうせすぐわかるし。』

「…はぁ。」

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「面白かった」・「続きが気になる」という方は、
高評価とお気に入り登録をしてくれると嬉しいです。

また、エッセイも投稿しております。
こちらはひとカケラの面白さもないですが、
知っていればいつかあなたの役に立つことが書けたと思うので
よかったら読んでみてください。

「【健康大全】 エッセンスver.」と
「【何かを上達させたいときにまず最初に知っておくべきこと】」
の2つは特におすすめです。

…あと、作者は豆腐メンタルなので叩かないでください。

いや、ほんとマジで。
 
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