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本町絢 外伝 絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 結末 

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2-⑿

 12月23日はモト君のお誕生日だった。向こうのお母さんから、私にもその日に来てほしいってお母さんに連絡があったらしい。その前から、お母さんに「お洋服を作るから」って採寸されていた。

 その日、お母さんに

「お呼ばれするのだから、おしゃれしていかなきゃね」

 と言われて、朝から髪の毛を結ってもらった。まとめて頭の上に真珠の飾りで留めて、耳の前に髪の毛の束を持ってきてストレートパーマをかけて顔に合わせてパッツン。洋服は白いレースの襟元、ベビーピンクのシルク生地で、胴まわりをギューとリボンを後ろで結んだ。スカートはふわっとしていた。半袖で白いカーディガンを羽織った。このために、お母さんは採寸してくれていたんだ。唇にもリップを塗ってくれた。

 「可愛いわよ、会社のクリスマスパーティにと思って作っていたんだけど、間に合ってよかったわ」

 自分でも、少し大人になった気分。「ありがとう、お母さん」

 「迎えに来てくれるんでしょ。電車に乗るまで、お母さん一緒に行くわネ。駅前の『クルーネ』でケーキを頼んであるから取りに行かなきゃ。むこうのお宅に持って行ってネ」

 向こうの駅では、モト君が迎えに来てくれていて、私はニコッと微笑んで、可愛くみせたのカナ。モト君のお家に着いて、コートを脱いだら、モト君のお母さんが、可愛いってすごく褒めてくれて、嬉しかったんだ。

 お料理の準備が出来るまで、モト君の部屋で二人で期末テストの復習をしていた。だけど、気づいたら、モト君の視線が私の胸をじっと見ているの。確かに私も、この服を着た時、絞ってあるんで、いつもより胸が膨らんでいるかなって思ったんだ。どうしようかな。でも

「さわってもいいよ」思い切って言った。モト君とならいいと思ったの。

 少しの間があって、手が伸びてきたけど力が強くて

「痛いっ」思わず私は胸を塞いでしまった。

 でも・・。モト君の手を取って、自分の胸に持って行ったの。すごくドキドキしているのが、自分でもわかった。その手は暖かかった。

「ずっと、ウチから目をそらさないで」って思い、顔を上げてモト君を見なきゃ―としたんだけ
ど、恥ずかしくて下を向いたきりだった。

「好きなの しばらく、このままでいて」と言い出せないでいたら、お母さんから準備が出来たわよって声がして・・。

 
 
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