新ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第千二百二十一話 ストイック過ぎる
第千二百二十一話 ストイック過ぎる
伊藤さんは着る服に無頓着で食べるものも見ている人達が驚く位に粗食でした。そして山縣さんもです。
「伊藤さんもそうですが」
「私もだな」
「質素ですね、周りも贅沢していませんし」
「武辺者が贅沢をするか」
山縣さんは日本に聞きました。
「違うな」
「武士は質素が基本ですから」
「私も同じだ」
武士だからだというのです。
「贅沢はしない、元々家がそうした家でないしな」
身分の高い家ではありませんでした。
「だからだ」
「最初から贅沢に馴染んでいないと」
「そうだ」
その通りというのです。
「私はな」
「だからなのですね」
「こうしてだ」
「贅沢はされないのですね」
山縣さんはこうした人でした、汚職はしても自分の懐には入れず生活はあくまでストイックなものだったのです。
第千二百二十一話 完
2021・5・14
ページ上へ戻る