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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:42 ヤイバVSルカ

 
前書き
いよいよ始まるヤイバとルカの直接対決
ファイトを通じ自らの思いを伝えるべく全力で臨むヤイバ
ヤイバの思いはルカへと届くのか? 

 
想定外の二連敗にルカには動揺が見て取れた
「落ち着いていこうぜ、ルカ」
そういってコンソール越しに声をかけるヤイバ
「別にこの試合どっちが勝っても関係ないんだ」
「………お兄ちゃんたちは勝ってるからそう言えるのよ」
手札を揃えながら突き放すルカ
「ははっ、一本取られちまったな、じゃ、やっぱファイトで伝えるしかないか」
そう言ってヤイバも手札を構える
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

Turn:42 ヤイバVSルカ

惑星クレイ、スターゲートの小宇宙空間で二人が対峙する
「ぐらいむ!」
「マイクロホール・ドラコキッド」
「ライド!ナイトスクワイヤ アレン!」
アレンが手に持った券を構えルカの攻撃に備える
「ライド、グラヴィティボール・ドラゴン、グラヴィティボール(8000)でアレン(8000)を攻撃」
「ノーガード」
グラヴィティボールの放ったエネルギー球がアレンに襲い掛かる

Drive check
【グラヴィティコラプス・ドラゴン】
トリガーなし

グラヴィティボールの攻撃がアレンを直撃する

1st damage
【モナークサンクチュアリ・アルフレッド】
トリガーなし

「立ち上がれ!俺たちの分身!ブラスター・ブレード!」
ブラスター・ブレードが剣を手にグラヴィティボールへ向かっていく
「ブラスター・ブレード(10000)でグラヴィティボール(8000)に攻撃!」
「ノーガード」

Drive check
【ブラスター・アロー】
トリガーなし

1st damage
【黒の光鞭 フリックヒッター】
トリガーなし

「ライド!グラヴィティコラプス・ドラゴン!絶命の衝撃 ジェットシャフトをコール!」
ブーストできるユニットをコールし攻撃態勢を整えるルカ

「ブーストできるユニットを呼んでグラヴィティコラプス・ドラゴンの攻撃をヒットさせに来た」
「グラヴィティコラプスの攻撃が成功すればスペリオルライド出来る………狙うつもりなのね」

「グラヴィティボールとグラヴィティコラプスをコール、ジェットシャフト(8000)でブースト、グラヴィティコラプス(18000)でブラスター・ブレード(10000)にアタック」
「エレイン(20000)でガード!」
グラヴィティコラプスがブラスター・ブレードに飛び掛かるがエレインが手を広げ立ちはだかる

「シールド20000のエレインならこの攻撃は通らない」
「でも、リアガードにトリガーが乗ったら………」
「ライドされるわけじゃないからな、ここだけ防げばひとまず何とかなるはず」

Drive check
【黒の光鞭 フリックヒッター】
トリガーなし

「グラヴィティボール(8000)のブースト、グラヴィティコラプス(18000)でブラスター・ブレード(10000)にアタック!」
リアガードのグラヴィティコラプスがブラスター・ブレードに飛び掛かる

2nd damage
【ブラスター・アロー】
トリガーなし
「グラヴィティコラプスのスキルで、アロマトルパー・ドラゴンをスペリオルコール、ターン終了」

「とりあえず最悪のパターンは防いだな」
「前のターン展開しなかったからアロマトルパーのスキルでバインドもされなかった」

「ライド!モナークサンクチュアリ・アルフレッド!」
一筋の光が降り注ぎその中心からゆっくりと歩いてくるユニットがいた
重厚な鎧を見に纏い目の前を鋭い眼光で真っすぐ見据えていた
「イマジナリー・ギフト!フォース!」
フォースの宿ったリアガードにモナークのスキルで手札に戻ったブラスター・ブレードが再度コールされる
「さらにブラスター・ジャベリン、ブラスター・アローをコール!アローのスキルで、手札のブラスター・ダガーを捨て、山札からアークセイバー・ドラゴンを手札に!」
リアガードにブラスターの名を持つユニットが揃い始めた
「ブラスター・ジャベリン(8000)のブースト、ブラスター・アロー(18000)でグラヴィティコラプス(10000)にアタック!」
ジャベリンとアロー、2体のブラスターが並び立ってグラヴィティコラプスに向かっていく
その姿にルカは唇をかみしめる
「ジェットシャフト(10000)でガード!」
「モナーク(28000)でグラヴィティコラプス(10000)にアタック!」
「ノーガード」

Twin drive check
【ブラスター・レイピア】
トリガーなし

2nd check
【ぽーんがる】
トリガーなし

モナークの放った光線がグラヴィティコラプスに襲い掛かる

2nd damage
【アロマトルパー・ドラゴン】
トリガーなし

「ブラスター・ブレード(30000)でグラヴィティコラプス(20000)にアタック!」
ブラスター・ブレードが勢いよくグラヴィティコラプスに剣を振り下ろす

3rd damage
【真空に咲く花 コスモリース】
ドロートリガー
パワー=グラヴィティコラプス・ドラゴン(30000)
一枚ドロー

「ターン終了、ルカ、お前のターンだ」
「っ、スタンドアンドドロー、シュバルツシルト・ドラゴンにライド、フォースをリアガードに、スキル発動、ブラスター・ジャベリンをバインド」

「ここでブラスターの種類を減らされるのつらいんじゃ………」
「いや、アークセイバー・ドラゴンが手札にある、このターンの攻撃を全部ノーガードで通せば手札を温存しながら、アークセイバー・ドラゴンのスキルで立て直せる」

「黒の光鞭 フリックヒッターをコール、ジェットシャフト(8000)のブースト、シュバルツシルト・ドラゴン(21000)でモナークサンクチュアリ・アルフレッド(13000)にアタック」
この局面でダメージをあえて受ければアークセイバー・ドラゴンのコストを確保できる………
「ジェットシャフトがブーストした時、スキル発動、ソウルブラストすることで相手はこのアタックを可能な限りインターセプトしなければならない」
「っ!?ブラスター・ブレード(10000)とアロー(5000)でインターセプト」

Twin drive check
【黒門を開く者】
トリガーなし

2nd check
【アロマトルパー・ドラゴン】
トリガーなし

シュバルツシルト・ドラゴンの黒い雷がブラスターたちに襲い掛かる
「みんないなくなっちゃった………」
展開されていたリアガードがスキルによって強制的にゼロにされてしまう
仲間を集めて戦うロイヤルパラディンにとってはつらい状況となった
「グラヴィティボール(8000)のブーストしたアロマトルパー・ドラゴン(21000)でモナーク(13000)にアタック」
アロマトルパーが得物を手にモナークへと飛び掛かる
「(ここをトリガーでガードすると次に来るフリックヒッターがスキルでパワーアップする、なら)」
※自身以外のアタックでトリガーがガーディアンコールされるとパワーが上がるスキル
ヤイバがノーガードで通したことによりモナークにアロマトルパー・ドラゴンの攻撃が振り下ろされる

3rd damage
【ういんがる】
トリガーなし

「フリックヒッター(19000)でモナーク(13000)にアタック!」
「エレイン(20000)でガード!」
フリックヒッターの放った光の鞭をエレインが作り出した障壁が跳ねのける
「今度はこっちの番だ!ライド!モナークサンクチュアリ・アルフレッド!」
再びモナークにライドしたヤイバはスキルを使い前のターンドロップゾーンに送られたブラスター・ブレードを手札に加えた
「ブラスター・ダガー、ブラスター・レイピアをコール」

「グレード1のブラスター・ダガーを前列に?」
「フォース2枚でパワー28000、十分なパワーは出ている、問題ない」
「でも、どうしてブラスター・ブレードを出さないんだろう」
「バインドを警戒してのことだろう、前のターンは見逃されたが、バインドされればブラスター・ブレードを取り戻す手段がない」

「ぽーんがるをコール、スキルで一枚ソウルチャージ
Soul cage
【ふろうがる】
「トリガーなのでぽーんがるのパワーを+5000、モナークサンクチュアリ・アルフレッド(23000)でシュバルツシルト・ドラゴン(13000)を攻撃」

「モナークは今クリティカル2!この攻撃が通れば………」
「………いや」

「真空に咲く花 コスモリース(守護者)」
コスモリースが手を伸ばし障壁でモナークの攻撃を阻んだ

Twin drive
【ブラスター・ジャベリン】
トリガーなし
2nd check
【幸運の運び手 エポナ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ブラスター・ダガー(クリティカル2)
パワー=ブラスター・レイピア(20000)
「ぽーんがる(13000)のブースト!!ブラスター・レイピア(33000)でシュバルツシルト・ドラゴン(13000)にアタック!」
ブラスター・レイピアが勢いよく駆けだしてシュバルツシルト・ドラゴンに剣を突き立てた

4th damage
【グラヴィティボール・ドラゴン】
トリガーなし

「よし!これで次が届く!」
「お願い!決まって!」

「ブラスター・ダガー(28000)でシュバルツシルト・ドラゴン(13000)にアタック!」
「アステロイド・ウルフ(15000)でガード、フリックヒッター(5000)インターセプト」
飛び掛かったブラスター・ダガーの剣がフリックヒッターの鞭で掴まれアステロイド・ウルフが飛び掛かった
「ターンエンド」
「ここで決める………私は負けない」
再びライドされたシュバルツシルト・ドラゴンが咆哮を上げる
「イマジナリー・ギフト!フォース」
アロマトルパー・ドラゴンがフォースの光を受け咆哮を上げる

「パワーを散らして攻撃を確実に通しに来た」
「ヤイバ君の手札は5枚で、そのうち4枚は割れてるから………」
「ああ、しかもそのうち2枚は………」

「シュバルツシルトのスキル!消えなさい!ブラスター・レイピア!」
シュバルツシルト・ドラゴンの放った電撃を受けたブラスター・レイピアが消滅していく
「黒門を開く者をコール!そのスキルで2枚確認」
山札の上から2枚をめくったルカはそのうち1枚を勢いよく抜き取った
「アロマトルパー・ドラゴン!スキルでリアガードを1枚バインド」
残ったヤイバのリアガードはぽーんがるとブラスター・ダガーの2枚
「(ブラスター・ダガーのスキルは問題にならない、凌ぎ切られることはないだろうけど………)ぽーんがる!」
ぽーんがるが電撃を受け倒れる

「次のターンコールされてパワーアップするのを嫌ったか」
「落ち着いてる………でも、本当にそうなのかな」
そう言ってアイチはルカの方を見た
先ほどのカードを抜き取るときの様子といいこのターンのルカは明らかに焦りが見えた
精神的な動揺もあるだろう

「シュバルツシルト・ドラゴンのソウルブラスト」
シュバルツシルトのスキルでヤイバはバインドゾーンにあるのと同じカードを使うことが出来ない
しかも手札に該当するカードがあるためガードが難しくなってしまう
「ジェットシャフト(8000)のブースト!シュバルツシルト・ドラゴン(21000)でモナーク(13000)にアタック!」
「ノーガードだ」
シュバルツシルト・ドラゴンの荒々しい雄たけびと共に放たれた攻撃がモナークを襲い掛かる

Twin drive check
【絶命の衝撃 ジェットシャフト】
トリガーなし

2nd check
【アステロイド・ウルフ】
クリティカルトリガー
クリティカル=シュバルツシルト・ドラゴン(クリティカル2)
パワー=アロマトルパー・ドラゴン(33000)

「ダメージチェックだ」

4th damage
【ぽーんがる】
トリガーなし

5th damage
【閃光の盾 イゾルデ】
ドロートリガー
パワー=モナークサンクチュアリ・アルフレッド(23000)
1枚ドロー

トリガー効果でドローしたブラスター・アローを見たヤイバは目を見開いた
「(これなら………)」
「黒門を開く者(8000)のブースト!アロマトルパー・ドラゴン(31000)でモナーク(23000)にアタック!」
「エポナ(15000)でガード!」
アロマトルパーの振り下ろした武器にエポナが体当たりを仕掛ける
「グラヴィティボール(8000)のブースト!アロマトルパー・ドラゴン(41000)でモナーク(23000)にアタック!」
「イゾルデ(守護者)!」
アロマトルパー・ドラゴンの攻撃をイゾルデが盾で受け止める
これでルカのターンが終了しヤイバのターンになる
「まだよ………このターンの攻撃を守り切れば」
ドローしようとしたヤイバはルカの言葉に手を止める
「そうだな………ここで決めたいところだけど、この手札のブラスター・ジャベリンはシュバルツシルトのスキルでコールできない、リアガードもほとんどがら空き」
「それでよく笑っていられるわね」
俯いたままのルカの言葉にヤイバは小さく笑う
「だってよ、おもしれぇじゃねえか、なあルカ、お前だってヴァンガードが好きだろ、じゃなきゃこんな強くなれねえって」
「私は………」
ルカの回答を待たずしてカードをドローしたヤイバ
「今こそ立ち上がれ!救世の剣!ライド!」
強大な光がフィールドに差し込む
そのまま一振りの剣となったその輝きを白き鎧をまとった剣士が手に取った
「メサイアニック・ロード・ブラスター!」

ヤイバの新たな切り札の登場に観客席は盛り上がりを見せた
「メサイアニック・ロード・ブラスター………」
「なんて綺麗な光………」

その輝きにルカさえも目を奪われていた
だが頭を振って目の前の相手を強く見据える
「どんなユニットだろうと守り切る!私は負けない………一人になんてなりたくない!」
ルカは恐れていた、自分が負けることで今まで築き上げてきたものが失われるのが
その結果周りから孤立し一人になってしまうことが
そんなルカにヤイバは優しく笑いかける
「イマジナリー・ギフト!フォース!ブラスター・ダガーは後列へ!」
ヤイバの指示を聞きジャンプして後ろに下がるブラスター・ダガー
「ブラスター・ブレード!ブラスター・アローをコール!」
前列にユニットが揃いヴァンガードのメサイアニックと共に頷き合う
「メサイアニック・ロード・ブラスター(13000)!シュバルツシルト・ドラゴン(13000)にアタック!」
メサイアニック・ロード・ブラスターの光の剣がシュバルツシルト・ドラゴンに振り下ろされる
「ガード!アステロイド・ウルフ(15000)!」
アステロイド・ウルフが光の剣を突進して阻む

Twin drive check
【ブラスター・ジャベリン】
トリガーなし

「トリガーなし………」
「これで次クリティカルトリガーを引いても、ルカの手札にブラスター・アローの攻撃を止める手段があれば…………」

ルカの手札の残り3枚、ジェットシャフト、レディーヒーラー、グラヴィティボール
合計のシールドは40000
もし2枚目にクリティカルトリガーが出てブラスター・アローにすべて与えた場合でも全部出せば止められる
「メサイアニック・ロード・ブラスターのスキル発動」
「ここでスキル!?っ!」
ヤイバの言葉にルカもギアースを操作してスキルを確認する
メサイアニック・ロード・ブラスターのスキル、ドライブチェックで出たブラスターを空いているリアガードサークルにコール出来る
「ブラスター・ブレードの後ろにコール!さあルカ、これが最後の1枚だ」

「そういうことか!」
「えっ!?」
ギアースを操作したシュンはヤイバの言葉の意味を知った
「メサイアニック・ロード・ブラスターのスキルはもう一つ、場に6種類のブラスターが揃った時、そのパワーとクリティカルをすべて得ることができる、今のコールでブラスターが5種類………」

「そう、この2枚目がブラスター・レイピアなら、それで6種のブラスターが揃う」

2nd check
【ブラスター・レイピア】

「ブラスター・レイピア………」
「メサイアニック・ロード・ブラスターのスキル!ブラスター・レイピアをリアガードにコール!そして6種のブラスターたち!そのパワーとクリティカルをすべて得る!」

パワー=89000
クリティカル=6

メサイアニック・ロード・ブラスターの剣にブラスターたちの掲げた武器から放たれた光が集まり、アステロイド・ウルフを飲み込んでシュバルツシルト・ドラゴンに迫る
勢いよく振り下ろされた剣のエネルギーが爆発し周囲を飲み込んだ

5th damage
【グラヴィティコラプス・ドラゴン】

6th damage
【シュバルツシルト・ドラゴン】

6枚目のダメージが置かれルカはうなだれた
呆然とその場で立ち尽くしていたルカはうわごとのように何かつぶやいていた
ギアースがシャットダウンされユニットたちの映像が消えていく
そんな中ファイトを見ていた観客の一人が立ち上がり拍手を鳴らす
続くようにほかの観客たちもヤイバたちに拍手を送っていた
中には検討したルカをねぎらう声もあった
「ルカ」
そんな中でも呆然としていたルカだがヤイバのかけた声に気づき顔を上げると自分の方へ手を伸ばす彼の姿
「またやろうぜ、ヴァンガードファイト」
彼のその言葉に戸惑いながら手を取るルカ
「私は………」
「ほら、聞こえねえのか?こんなにたくさんの人たちが、お前を認めてくれてるんだ………ひとりぼっちなんかじゃないさ、俺も、あいつらも」
ヤイバが示す方向には観客たちと同じように拍手するとの姿
「それに、ほら、こいつらだっているだろう、一人じゃなかったんだよ、最初から」
コンソールから出てきたルカのデッキを差し出すヤイバ
それを受けとりながら涙を流すルカ
「お兄ちゃん………私」
彼に抱き着いてそのまま泣き続けるルカの頭を優しくなでるヤイバ

感極まって泣いていたのはルカだけではなかった
「ルカ………ヤイバぁ」
「ああ、宮導君、はい、ハンカチ」
「ありがとうございます………ずずーっ」
マモルから受け取ったハンカチで顔を覆うチカゲだった

そしてオープニングイベントから1週間
カードキャピタルにやってきたヤイバたち
「こんちはー」
「あ!お兄ちゃん!」
先に店に来ていたルカが真っ先にヤイバに駆け寄りその手を取った
「ね!ファイトしよう!ファイト!」
「っと、わかったから引っ張るなって」
ヤイバを連れ一目散にファイトスペースへと向かうルカ
仲のいいそんな二人の様子を見て頬を膨らませながら震えるヒトミ
「兄妹だぞあいつらは、そんなことで妬いてどうする」
そんなヒトミの様子に頭を抱えたシュンだったが
「待ってたぜ暁シュン、さあファイトだ、今度は俺が勝つからな」
「ふぅ、いいだろう」
「えっと、私たちもやりますか?」
ケンタがシュンに勢いよく挑むと後ろからヒカルも控えめに声をかける
そんな賑やかな店内を入口から見ている男性がいた
「声をかけなくていいんですか?ヤイバに会いに来たんでしょ?………アイチさん」
男性………先導アイチに声をかけるチカゲだったが
「楽しそうだから邪魔したくないよ………」
「そうさせてくれたのはアイチさんですよ、カード、ありがとうございますね」
あのスペシャルマッチの前日、ドラゴンエンパイア支部を訪れたアイチはチカゲを通してメサイアニック・ロード・ブラスターをヤイバに託した
「それに、彼とはいずれ………」
最後にそう言い残して店を後にするアイチ
店内ではちょうどルカとヤイバのファイトが始まるところだった
「スタンドアップ!ヴァンガード!」 
 

 
後書き
次回予告
「お兄ちゃん!ファイトしよう!」
「わかったから引っ張るなって」
「すごい変わりようだな」
「私は見慣れた感じですけどね」

turn:43 燃え盛る闘志

「ところでうちのチームメイトが心中穏やかではないようなんだが」
「そっちのチームの問題押し付けないでください」
「元凶はそっちだ」 
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