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八条学園騒動記

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第六百十二話 わかりやすいことその四

「普通に外マイナス二十度位だから」
「どの星でもだね」
「どの地域でもね、だからね」
「カロリーだね」
「そう、甘いものを摂って」
 砂糖なりジャムなりでだ。
「カロリー摂取してるの」
「寒さに対する為に」
「あまりにも寒いから」
 兎に角ロシアはこれに尽きた。
「だからね」
「カロリーをそうして摂取して」
「凌いできたし」
「今でもだね」
「お外に出たらそうだから」
 あまりにも寒いからだというのだ。
「それでなのよ」
「飲みものはうんと甘くするんだ」
「ええ、ただ油断したら」
 それはそれでというのだ。
「太るけれどね」
「それね」
 ウェンディも言った。
「ロシアの女の人、お婆さんってね」
「太ってるってイメージあるでしょ」
「ええ」 
 実際にというのだ。
「それはね」
「もうロシアのお婆さんイコールよね」
「太ってるってね」
「実際は今は然程なのよ」
「太ってる人いないの」
「その太り方もね」
 それ自体もというのだ。
「そんなによ」
「極端じゃないのね」
「多少の人が多いわよ」
「太っていてもなの」
「そうなのよ」
「あくまでイメージね」
「けれど甘いものはね」
 これはというと。
「今もよ」
「かなり飲んでるのね」
「そうしてるわ」
「そうしてカロリー摂取してるのね」
「それで美容にも気をつけて」
 即ちダイエットも考慮してというのだ。
「ジムとかでね」
「汗かいてるの」
「結構国家としてやってるのよ」
 ロシアという国自体でというのだ。
「必死にね」
「市民の健康として」
「そう、ジムとか室内でね」
「運動してるのね」
「そうなの」
 こう答えた。
「だからね」
「太ってるお婆さんもなのね」
「そんなにいないわよ」
「そうなのね」
「他の国より多くてしかも」
 アンネットはさらに言った。
「ロシアでお婆さんの存在が大きいしね」
「他の国から見てもね」
「そうよね」
 ルシエンもウエンディも頷いた。
「それはね」
「ロシアの名物の一つだね」
「生活の知恵とか持っていて」
「いつもどっしりと構えていて」
「それで有名でね」
 それでというのだ。
「存在も大きいからね」
「よく言われるんだ」
「そうなのね」
「ええ、太ってるってね」
 ロシアの老婆はというのだ。 
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