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ドリトル先生と不思議な蛸

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第十一幕その五

「とてもね」
「そうだよね」
「お笑いの芸能事務所もあるしね」
「そうした意味でも面白いね」
「大阪ってね」
「神戸も好きだけれど」
 先生が今住んでいる街もです。
「けれどね」
「大阪もいいんだよね」
「あの街はあの街でね」
「素敵な街でね」
「ずっといたい位だね」
「いつもそう思うよね」
「だから僕もよく行ってるね」
 その大阪にというのです。
「そうだね」
「うん、そうだよね」
「確かによく行くわね」
「それも大阪のあちこちにね」
「色々行ってるね」
「難波も道頓堀もよくてね」 
 こうした場所もというので。
「梅田もいいね」
「大阪城もね」
「四天王寺だっていいわよ」
「晴明神社だってあるし」
「それに住吉大社」
「通天閣にも行けるし」
「どんな場所もね」
 大阪はというのです。
「素敵だね、鶴橋や都島や天下茶屋もね」
「いいよね」
「そうした市街とか商店街もね」
「賑やかで活気があって」
「そして砕けていて」
「中に入るとすぐにね」
 それこそというのです。
「馴染む街だね」
「もうずっといたくなる」
「そうなってしまうわ」
「そんな素敵な街でね」
「ずっといたくなって」
「神戸に戻る時は」 
 まさにその時はというのです。
「またすぐにってなるね」
「行きたくなるね」
「そして楽しみたい」
「そんな街だね」
「本当にね、それでだけれど」
 先生はこうも言いました。
「また大阪に来たらその時はたこ焼きを食べたいね」
「そうそう、たこ焼き」
「大阪と言えばね」
「何といってもたこ焼きよ」
「お好み焼きに焼きそば、そして串カツもあるけれど」
「たこ焼きだよね」
「大阪といえばね、まあ中の蛸はね」 
 それはといいますと。
「ヒョウモンダコはないけれどね」
「それは絶対にないね」
「普通の蛸だよね」
「たこ焼きの蛸は」
「そうだよ、もう蛸が大発生したら」
 先生はこうも言いました。
「日本人はすぐにやって来て」
「その蛸を全部捕まえて」
「そして食べてしまうね」
「たこ焼きにしたり」
「酢蛸にもお刺身にもして」
「そうして食べるね」
「そうするからね、随分昔にフランスの海で蛸が大発生して」
 現実にそうしたことが起こってというのです。 
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