歩道で動けなかった子猫

　　　　　　　　　　　　　　　歩道で動けなかった子猫
　ニューヨークのブルックリンでのことだ。　
　ウィル＝スティウェルとディパイヤ＝スティウェルの夫婦は働きながら保護猫のオランティア活動をしていたが。
　二人はオフに自分達が住んでいるニューヨークのブルックリンの通りを歩いているとそこでだった。
　道に一匹の子猫がいた、銀と白の縞模様の子猫だが。
　左目が潰れている感じだった、その猫を見てだった。
　夫は妻に言った、二人共白人で黒髪そして目は夫は青妻は緑である。二人共背は高くすらりとしていて動きやすい服だ。
「もう動けないみたいだな」
「そうね」
　妻もその猫を見て言った。
「随分弱っていて」
「歩けるみたいだが」
「感染症にもなっているわね」
「この目はそうだな」
　夫はその猫の左目、潰れている感じのそれを見て言った。
「このままじゃ危ないぞ」
「ここは歩道だしね」
「誰かに踏まれても危ないぞ」
「このまだ子猫だから」
「すぐに保護しよう」
「うちはもう六匹いるけれど」
　それだけの猫達を既に飼っているのだ。
「けれどね」
「それでもこの子は放っておけないぞ」
「そうね、それじゃあ」
「すぐに助けるぞ」
　こう話してだった。
　夫婦はその猫を抱え上げた、そうしてその猫を家に連れて帰ったが。
　夫はその猫、歩けるが走ったり跳んだりすることが出来ない位弱っている子猫調べたら雄だったその猫を見つつ言った。
「そういえばこの子あの辺りでよく見る子だな」
「そうね、そっくりの子といつも一緒ね」
「兄弟だな」
「その横にいつも灰色の毛で白い模様がある猫がいるわね」
「その子の子猫だな」
「そうね、多分兄弟の子と友達ね」
　妻はこう考えた。
「どうやら」
「そうだな、そして兄弟の方も片目が悪い」
「だから灰色と白の子が心配していつも一緒にいるわね」
「兄弟の片方だけ保護するのも何だし」
「その子を心配してくれているなら」
「二匹も保護しよう」
「そうしましょう」
　夫婦で話してだった。
　二人はすぐに子猫が拾ったところに戻った、するとそこにだった。
　そっくりのやはり片目が悪い猫がいてだった。
　離れたところにその灰色と白の猫もいた、その猫もだった。
　保護した、そして三匹を獣医に見せると。