| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『狭間の世界』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『水色のリボン』



なす術もなく無力で情けない存在だと思い知った。

期待をすることなんて何ひとつなくなった。
助けてもらおうなんて受け身の気持ちもなくなった。

何もかもに牙を剥いた。
常に反抗心しかない。
反骨精神の塊のような人間。
目をつけられ売られる喧嘩を捌いてく。

新しいセーラー服は水色のパールがかったリボン。
結び方には拘りがあった。
たくって綺麗にするのが好きだった。

リボンを綺麗に結ぶ為の時間だけは穏やかだった自覚がある。

深い紅色のリボンから此の水色のリボンに変わった。
それだけが唯一嬉しかったこと。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧